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テーマ:本日の1冊(3683)
フランスの写真家の中で一番気に入っているのがロベール・ドワノー。
接吻(この言葉の響き、素敵だ)の写真がいっとき流行ったので 彼の作品も多くの人が見たら「ああ、この写真!」とご存知かと思う。 日本の家には大きい装丁の写真集をもっているのだが こちらではタッチェンの安価なハンディ版で我慢している。 ![]() 表紙になっているのは有名な接吻写真だが 社会派だったドワノーの本領は戦前から戦中、戦後にかけての 市井の人々の生き生きとした姿だ。 なかでも子供たちの姿がたいへん可愛く、ユーモラスで、 何とも明るい。 ミルクの缶を提げてお使いに行く幼い少女。 懐かしい雰囲気の教室でミニ黒板(ノートの代わりか) に向かい知恵をしぼる少年。 戦後の残骸の中で無邪気に遊びに興じる子供たち。 過酷な仕事を終えてほっとして仲間とビールなどで乾杯する労働者たち。 たいていがパリの街角での白黒写真だ。 結婚式のシリーズもある。 ピカソやオーソン・ウェルズ等の有名人のポートレートも撮っている。 ご本人はまことに人柄の温厚そうな優しそうなおじいちゃんで ますます好きになったものだ。 つい最近まで、といってももう没後10年だが、現役で 活躍されていた模様。 まさしく20世紀フランスを代表する写真家だと思う。 そして最近夫のアルバムを整理していて見つけたのが 一番上の学級写真である。 60年代後半であるが、とってもレトロ! この時期日本では既に学校の集合写真はカラーであったようにも思うが。 それにしても情緒がある! 夫よ!あなたはドワノーの世界で少年してたんだね! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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