人権学習。
娘の授業参観に行ってきた。今回は人権学習。どんな授業にになるんだろうと思っていると、先生が黒板に、次のような絵を貼りだした。「権利の熱気球」 『あなたは、熱気球に乗って空中をゆっくりただよっています。 だんだん高度が下がってきました。 助かるには権利をひとつ捨てなければなりません。』 さて、どれから捨てますか? あなたにとって一番大事なのはどの権利ですか? そしてその理由は?これって5年生には難しすぎないのか、とか、うちの娘はなにを最後まで残すんだろう、とか、いろんな事を考えつつ、先生の説明を聞き終えた後、自分たちでカードを並べ替える子供たちの近くまで行き、のぞきこんでみた。班のメンバー4人が4人とも、意見が違う。「空気がないと息ができんけん、『きれいな空気を吸う権利』が一番大事じゃない?「えー、でも、汚い空気でも、生きてはいけるやん。」とか、「お金があれば食べ物だって買えるから、 やっぱり自由にできるお金をもらう権利だよね」という子もいたり。それぞれにいろいろな主張があって、面白い。ちょっとつっこみを入れたりして参加(?)してたら、先生が言った。「はーい!みなさん終わりましたか?では一番最後に残す権利を、一人づつ発表してもらいましょう。」結果。娘は、「わたしは、愛し愛される権利です。なぜかというと、お金があっても、愛がなければさびしいからです。」と発表していた。なぜかちょっと泣きそうになった。クラスの意見は、大きく2つに分かれた。「愛し愛される権利」と、「毎日、十分な食べ物ときれいな水を得る権利」。後者の意見は、「人間は食べ物と水がないと生きていけないからです。」というのが大半。いじめられたり命令されない権利、と答えた子も4~5人、いた。子供にとって親からの愛を受けられないというのは、ほんとうに、生命にかかわる事だと思うので、みんな本能的にそういうのがわかってるんだろうなぁ。こどもにとっては「たべもの」や「みず」とおなじくらい、「あい」がだいじなんだね・・・。ちなみに。これは大人がやっても面白いと思う。(ちなみにダンナは「お金」が一番で、 わたしは「いじめられたり命令されない」が一番。)さあ。あなたは?どの権利を最後まで手放せないと思いますか?