普通は奇跡。
細木数子の占いによると、今年私は、かなりいい年だったらしい。でも、目に見えて良いことって、特になかった。それで「でも今のところ、何もありませんよー。」なんて職場で話してたら、誰かが一言。「『何もない』のが『いいこと』なんですよ、きっと。」これね。THE虎舞竜の「ロード」の歌詞にも似たようなのがあったなぁ。「なんでもないようなことが 幸せだったと思う」これってつらいことや悲しいこと、何かを失うこと、を乗り越えてきた大人にしかわからない感覚のような気がする。子どもにはマイナスの経験が圧倒的に不足しているから、なんもないのは普通じゃん。って、感じる。んだろう。何にもないのは、当たり前。普通に暮らせるのは、当然。大人になるとそれが当たり前じゃない、ってわかってくる。むしろ喜ぶべきことだ、って思えてくる。そしたらちょっとした事にも幸せを感じられるようになる。もうちょっといくと、普通に生きてるってことはそれだけで、奇跡的なことなんだ、とまで思えたりする(らしい)。そうなると毎日を大事に生きていけるようになるんだろうけど・・・まだ私はそこまでは、達観できてはいない。ところで話はかわりますが。「そうやって平穏無事に暮らせているのは、 自分ではわかってないかもしれないけど、 幸せなことなんだよ。だからあなたは幸せなんだよ。」自分で「普通が一番。」とか、思ってるのは、いいんだけど、こういう事を人から言われると無性に腹が立つのは、なぜでしょう。そしてこういう事を人に言える人がいるっていう事に、驚きを覚える。わたしには、そんなことは言えない。「あんたは不幸だよ」とも言えないけど、「あなたは幸せなんだよ」とは、もっと言えない。こういう事を言い出すひとがいるとわたしはたいてい心の中で「あっかんべー」を、しています。はは。