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9月15日は敬老の日ですね。私のおばあちゃんはとってもかわいくて優しい 私が産まれたときからいつも面倒をみてくれました。そのご恩は返しても返しきれないと思います そんな優しいおばあちゃんですが、とてもとても苦労の多い人生だったと初めて話を聞いた時は、本当に驚きました。 和菓子屋の娘として裕福に産まれ育ったのですが、戦争があったので親も兄達も早くに亡くし、その和菓子屋も潰れてしまいました。少女時代は妹とふたり親戚中をたらい回しにされ落ち着く場所は無かったそうです。それでも、姉として頑張らねば!と歯を食いしばって生きていたのですが、妹さんも若くして病気で亡くなってしまいました。 辛い時期も思い出すは、小さい頃に食べた「あんこ」 甘くて美味しい。そして懐かしい我が家。家族が揃っていた時期はわずかだったけれど、おばあちゃんにとっては貴重でとても優しい時間だったと思います。 早くに結婚をし、仕事と子育てに追われながら、貧しかったので日々を四苦八苦。夫(おじいちゃん)は体を壊してしまったので、働き手は自分。朝から晩まで働いたそうです。おじいちゃんは私が産まれて間もなく先に逝ってしまいました。 現役を引退し、孫たちと暮らすことになったおばあちゃん 親に怒られているときも絶対に私の味方をしてかばってくれました。 家族が仕事や学校に遅刻しないよう誰よりも早起きをし、明るく元気な朝を迎えれるようにしてくれていました。 受験などの大事な日は、帰ってくると和菓子を用意し笑顔で待ってくれていました。 布団を横に並べてさぁ眠ろうとしていたある晩のこと。 「枕に耳を当てたら心臓の音が聞こえてくるやろ?これが生きてるってことなんや。って、ばあちゃん思ってきたんよ。」 とポツリと言われたことがありました。 自分の心臓音で生きていることを実感する。 おばあちゃんの人生には深みがある分、この言葉は重く切なく感じました。 今もおばあちゃんは元気で敬老の日にはプレゼントを欠かしたことがありません。ですが、おばあちゃんの人生においてキーポイントになる「あんこ」はすごく特別なものなので贈ったことはなかったのですが、伝統ある創作菓子のおがわさんの和菓子職人さんが作られた「どら焼き」と共に、感謝を贈りたいなと思いました お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.09.09 11:50:36
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