|
カテゴリ:実況の仕事
ミツオーです。わたしは豆乳です。
さて、競馬の実況をしていると、調教師さんや馬主さんと知り合うことも多くなります。そうして少し気安く話せるようになってくると、けっこうな確率でされる質問がこれ。 「いいにくい馬名ってどんなの?」 どういうつもりで尋ねてるんですか? そりゃあ、たくさんいる競走馬の中には発音しにくい名前や連呼しにくい名前をもつ馬もいますよ。有名な馬の中では、たとえばシンボリルドルフは連呼しにくい名前だといわれていますねえ。シンボリルドルフ、シンボリルドルフ、ま、わたしはそれほどこの名前、苦手じゃないんですけど。 「いや、そうじゃなくてキミが苦手なのってどんなの?」 ですから、 どういうつもりで尋ねてるんですか!? ってば。 少し前に話題になったところでは、キサスキサスキサス、こういうのはわたし苦手です。無声化っていうんですけど、KやT、PやSなんかの前にくるシ・ス・キ・ク、ほかにもあるんですけど、そういうのは母音をはっきり発音しないんですね、本来。その無声化がわたし苦手なんですよ。だからシとスとキとクの連発なんかでできてる名前はイヤです。だから個人的に嫌いな早口言葉(?)は「新設診察室視察」なんですけどね。はい、連続で言ってみましょう、「新設診察室視察、新設診察室視察、しんせつ、そこのブログ読んでるあなたも声に出してみましょう、新設診察室視察、しんせつしんさつしつしさつ…」 「ふ~ん、じゃあ今度の馬、そういう名前にしようかな(笑)」 いやですから、どういうつもりで…ってまあ狙いはよくわかりますけど。 わたしはかなり本気で、「競走馬は名前で走る」と思っています。ふざけてつけた名前では、勝てるはずのレースも勝てない馬になってしまう。言霊(ことだま)ってもんがありますからなあ(くりかえすけど、けっこう本気)。「強くなれ」という念をこめて名前をつけないと、強い競走馬にはなりません。 全国の馬主さん、競走馬の命名権をもつ方々、いいかげんに名前をつけるのはよしましょう。確かに、考えに考えてつけた素晴らしい名前をもつ馬が好成績をあげられなかったりすると頭にきたりするかもしれませんが、それでもがんばっていい名前をつけてやりましょう。 そして間違っても、「こんな名前つけたらアナウンサーが困りよるやろ(笑)」という動機で名前をつけるのはやめてください。われわれが本当に困りますから。いや、本当に、本当に困りますから。 なお、山中寛アナウンサーの苦手なのが「オールドワールド」とか「シンデレラジョウ」とか、ラ行とダやデ・ドの羅列だとか暴露してはいけないので白く書いておきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年06月14日 08時29分19秒
コメント(0) | コメントを書く
[実況の仕事] カテゴリの最新記事
|