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2008年12月14日
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カテゴリ:プロの目
 本年最後となる川崎開催は12月15日から19日の5日間。昼間開催で行われる。JpnIの全日本2歳優駿や、毎年恒例となっている、白毛や芦毛の毛色限定で行われるホワイトクリスマス賞(5日目最終レース)等が組まれている。

 初日のメインはB3二組「師走特別」1500メートル。

 先手を主張してレースを運ぶような馬が揃って激戦になりそう。展開を読むのに一苦労しそう。まず目がいくのはケイアイテイオー。JRAからの転入初戦となった前回の浦和戦をスピードの違いを見せつけての勝利。JRA時代に川崎の交流戦で未勝利を脱出した実績。通算でもここまで7戦とまだ伸びしろはありそうで昇級の壁はないに等しいか。これに続くのはミヤビリキシオー。休む前は後のA、B級馬を相手に走っていただけに叩いて変わり身を見せた前回のC1特別勝利は当然か。今回も力が入る。ヤマイチカチドキは足の使いどころを覚えて成長。素質だけで走っていた春先とは違い、前回こそ船橋コースが影響しての6着も巻き返しは可能。これらに対して叩いて上昇のフクウンラブスターや、終いは堅実に伸びるオンワードワールドらも力差は少ない。

 2日目のメインはB2、B3とJRA500万の交流「ディセンバースター賞」1600メートル

 混戦ムードが漂う中、南関東からはザマサイレンス、フェアリーノートが有力となるか。前者は好位からの安定した走りが売りで大崩れは考えにくい。後者はまだムラなところはあるが楽な立場で追走となりそうな今回は面白い。10月以降は浦和→川崎→浦和の過程でここへ出走となる船橋所属ジェットコマチも侮れず1600メートルも4勝と好相性は強み。JRA勢では美浦のアタゴコマンダー。ここ2戦は浦和、大井の交流戦を走り適応する姿は確認済み。ここ照準の過程ならば。

 3日目のメインは2歳によるJpnI「全日本2歳優駿」1600メートル

 JRAの栗東所属のスーニが登場。3連勝目となった前回のJpnII兵庫ジュニアグランプリでは4コーナーで後続に一度は迫られながらも、そこからさらに突き放す形で快勝。まだ引っ掛かり気味に追走する姿もあり距離延長は試金石となるが、将来性は十分でここも通過点となりうるか。これに対するは同じJRAの栗東所属のメトロノース。ダートで2戦2勝。JpnIII北海道2歳優駿で後続を置き去りにした走りは強烈。当時が1800メートル。その2着以下に北海道所属ワンダフルクエスト、ナサニエルがいたことを思えば価値は高い。南関東からはSIIハイセイコー記念勝ちの船橋所属ナイキハイグレード、復調著しい川崎所属のヴァルダマーナ。ともに追ってからの鋭さは絶品ともいうべき反応。いい状態で出走してくることはほぼ間違いなく例年以上の熱いレースとなるのは確実。

 4日目のメインはA2以下「ウインターイルミネーションハンデ」1600メートル。

 通算7勝中6勝がこの距離。今年に入って掲示板を外したのがSII金盃に挑戦した時のみという堅実派のクラシックムードが有力か。休み明けを2戦走り3、2着。ここは万全の体勢で臨めそう。ガッサンプリンスは船橋での前回こそ11着も1月のSIII報知オールスターカップで2着から評価は下げられない。スピード豊富で折り合いが良くなっているエースオブタッチや、約4ヶ月ぶりも、南関東へ転入してからは(2、1、0、0)のリスキーアフェアも注意。

 5日目のメインはB2二組「グッドラック特別」1600メートル

 走るごとに素軽さが出てきて前回は1500メートルでは開催一番時計での勝利となったペプチドジャスパー。その後も順調な過程ならば外せないか。休養期間が結構ありここまで10戦しか消化していないが、素質はA級のトキノミスフレンチ。距離が1600メートルならじっくり追走できるのは大きい。これらを見る形でレースを進めそうなのがヤクモアクティヴ。南関東へ転入以来、2、3、2着と勝ちきれぬも、安定感は評価できる。船橋からはこの距離がベストといえるスマートキャリーが登録。自在性が増して成長中。
 
 なお、5日目には新馬戦も組まれている。能力試験で一番目立った動きを見せたのがビービードルメロ(父ゴールドヘイロー、母ホウジュ、母の父ステートリードン)。
 800メートルで50秒1で走破。大外を通る形で、ほぼ持ったままで余力たっぷり。もう少し内側を通っていたら、もっとタイムは詰まったはず。加えて南関東で走った兄のテアトルサンカルロ、ファニーズは共にデビュー戦勝ちの成績も心強く要注目。

(文:ダービーニュース 阿部隆典)

ダービーニュース







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最終更新日  2008年12月14日 13時44分53秒



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