今回の船橋競馬は10月26日～10月30日の5日間開催。2歳も3歳以上も転入馬が増えたり有力馬が休養から復帰したりとチェックしておきたいレースが続く。

　初日のメインはB1下「旋風スプリント」1000メートル。

　船橋競馬の特色の1つでもある1000メートル戦。ここを狙って他3場からの参戦もありバラエティーに富んだメンバーになりそう。中でもこのコースで3連対の大井のロッキーダンサーが面白そう。その3連対の中には7月のA3下も含まれており前走に引き続いての船橋への出走ならば。川崎のフォワードダンサーは転入以来、勝ち星こそないものの、1200メートル以下においては切れのある差し足を繰り出してくる。当舞台も3、2着と好相性。地元船橋からは休み明けの後を2戦して上昇中のハタノギャラン、オレンジスカイ。粘りが出てきたテイエムシップウらが続きそう。

　2日目のメインはB2二組下「頬白特別」1600メートル。

　転入初戦もJRA1000万からB2への編入が有利に映るのがゼンノジュウシン。調教試験の動きも良好でいきなりでも。これに対して走るごとに力をつけ目下2連勝中のツヨガリは相手強化も対応してしまうか。スーパーパワーは行き足こそつかないが、終いはしっかり伸びてくる。近走はひと息でもまだ見限れないシュバレスクにも注意。

　3日目のメインは3歳以上オープンSIII「京成盃グランドマイラーズ」1600メートル。

　順調度でいけばクレイアートビュン。
　前走のSIII埼玉栄冠賞は少々バテ気味も、トータルでの安定感はここでも通用。SI東京ダービーも含めて3戦連続2着のブルーヒーローは初の古馬相手も気にならない。復調ムードにあるのはサウンドサンデー。1600メートルにも強く台頭可能。2、3走前で連勝。前走こそ交流のGII日本テレビ盃こそ7着も軌道に乗りつつあるフサイチギガダイヤ。休み明けも、ここなら実績では上のギャンブルオンミー、モエレラッキー、ベルモントギルダーにも注目したい。

　4日目のメインはA2下「長月特別」1700メートル。
　3日目の京成盃グランドマイラーズとの兼ね合いもあり、ややメンバーが流動的となってきそう。中心になるのは前走のSII東京記念で2着のセレンか。追い出してからはバテない差し足に磨きがかかり、まだ伸びしろはあるはず。カネゼンクラウスは1700メートルで2勝。やや詰めは甘いが、道中での器用に捌く姿から外すわけにはいかない。A級相手でも徐々に力をつけ対応しつつあるセトノギムレットにも注意。ナイキデラックス、サミンバリオスはともに休み明け。目標はもう少し先という見方でいいか。

　5日目のメインはB1二組下「ハロウィン特別」1600メートル。
　出走してくればここ3戦が1、1、2着と安定しているステップクローザーが有力。2、3走前はメンバー中最速の上がりを計時しての勝利。全7勝の内5勝が1600メートルでもある。ブートキャンプは前走でようやく本来の鋭い反応を取り戻し持ち味の差し足が復活。リュウノケンシロウはやや長かった前回の浦和1900メートルで0秒3差の4着に健闘。安定した走りが戻りつつあるりチャンスは十分。ズブいところが消えつつあるダンツクロフネやはまればこわいミサトアンバードらも圏内。

（文：ダービーニュース　阿部隆典）