カテゴリ:北海道の甲虫
日本のムシには殆ど和名が付いているけど、ヤヤコヤシイものや「何じゃそれ」と突っ込みを入れたくなるものも少なくありません(個人的には「ギシギシタコゾウムシ」と「モジャモジャツチイロゾウムシ」という名前がお気に入り~)。また最近は差別的な言葉を使った名前を是正しようとする美しくも心優しい動きがあって、「メクラカメムシ」が「カスミカメムシ」に変わったりしています。ただこの動きは昆虫界の中でも不統一で「メクラチビゴミムシ」という「メクラ」と「チビ」の言葉を併せ持つゴミムシの名前はそのままだったりします。この「チビ」の言葉が付く虫は多いのですが、太いものや大きいものには「フト」「オオ」、時に「オバケ」という言葉が使われ、「デブ」が使われないのが不思議です。
でも、仮に誰かが今後「エゾデブコガネ」とか「ヤエヤマデブカミキリ」なんていう名前を付けたら僕は「可哀想ジャ~ン」って思うでしょうが、「メクラチビ」には何も感じなくなっているのは、感覚が麻痺してしまっているからでしょうか? 前置きが長くなりましたが、今日のムシの和名は「コブナシコブスジコガネ」です。え~、コブスジコガネというエリトラに様々なコブがあるコガネムシの仲間にあって、ゴツゴツしたコブがないんですよぉ~。似たような例でトゲナシトゲトゲハムシというのもいます。トゲの無いトゲトゲハムシです。ある特色を持っていることでまとめられているグループにあって、その特色がないのにその仲間で・・・あ~、面倒臭い! このコガネはライトトラップに来たもので、今まで北海道で採れたは個体は20頭弱じゃないかなぁ?ま、鳥の巣にいるらしいから単に探しにくいだけかもね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 18, 2007 11:58:34 PM
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