カテゴリ:北海道の甲虫
この虫は採るまでもっと大きいものだと想像してました。寸づまりで丸っこい体に平たく広がった脛節、不器用だけど木訥な正直者といった風体が可愛らしく、「採ってみたいなぁ~」って思ってましたが、何故か今まで狙ってみたりとか、ホストが何かとか調べてみたりしたことはなかったのです。
去年のとある秋の日、僕は八剣山でキノコムシとかゴミダマとかキノコに付く虫を「シュー」で採っていました。下にビーティングネットを置いてパラパラと落ちてくる虫達を嬉々として集めていると、何やら動くゴミのようなダニのような、すんごぉ~く小さな虫がいたのです。「ん、なんじゃこれ?」最近ちょっと小さいものが苦手になってきており(LowGunじゃないも~ん!)その場では判らなかったものですから、そのままポイッと瓶の中へ入れましたが、さほど気にもしていませんでした。 帰宅後、採集品の整理をしているときにこの虫が目に入り採集したことを思い出しました。どうせつまらない虫だろうと思いながらとりあえず顕微鏡で覗いてみると・・・「おぉっ、図鑑で見た例のアイツじゃないかーっ」でも、肉眼で対物レンズの下にある虫を直接見直してみるとやっぱり単なる黒っぽい点。標本にしても台紙の上の点。 マルヒメキノコムシ君は顕微鏡の中だけで自己主張可能な1.5ミリの虫だということを悟った次第です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 24, 2007 06:38:29 AM
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