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2009年04月10日
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きょうは「兵庫県立美術館」に行って、きょうから始まったばかりの「ピカソとクレーの生きた時代」という特別展とコレクション展を見て来ました。
「兵庫県立美術館」は、1月に「ウィーン美術史美術館」所蔵作品の「静物画の秘密」という展覧会を見ているので、今年2度めになります。
 
最近、この「兵庫県立美術館」に行くのが、ちょっと‘怖く’なっています。(^-^;)
というのは、特別展とコレクション展の両方をきちんと見ると、4時間ぐらいかかるからです。
昼過ぎに美術館に入って、展覧会を見て、ショップに寄って、情報センター(・・・立派なのがあります)で各地の美術展をチェックしてチラシをもらって、外に出たときには、すっかり夕暮れになっています。。。
 
さて、きょうも軽く覚悟を決めて(笑)、美術館に向かいました。
この2年ちょっとの間に7回訪れていると、動線に迷うことなく動けます。
 
 
兵庫県立美術館(1)_2009_4_10
 
 
きょうは‘珍しく’天気がよかったので、写真もきれいに撮れました。(笑)
 
 
兵庫県立美術館(2)_2009_4_10
 
 
今回の特別展は、ドイツの「ノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館」が改修のために閉館しているのを‘利用’して、作品を借りて展示しているものです。
「ノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館」はドイツのデュッセルドルフにあり、私は2000年の2月にデュッセルドルフに行ったときに訪れたのですが、改装中ということで、ミュージアム・ショップにしか入れませんでした。。。
特別見たい作品があるわけではありませんが、現代美術の作品を所蔵しているドイツの美術館としては有名なので、一度は訪れたいと思っていました。
 
3階の会場に入って、展示目録を取って、まず、「第1章.表現主義的傾向の展開」から見ます。
「1905年に『サロン・ドートンヌ』という美術展で『フォーヴィスム』が登場し、同じ年にドレスデンで『ブリュッケ』、1911年にミュンヘンで『青騎士』が登場する。これらが表現主義の傾向を前衛的に打ち出した」ということです。
 
私は印象派の次にフォーヴィスムが苦手で、できるだけ避けているので(^-^;)、このあたりの画家の作品についてはよく知りません。
マチス、ドラン、マッケらの作品がありましたが、私がキュビスムの画家としてしか認識のないブラックの作品もありました。
ブラックは「遠近法の絶対性に実験を経て、静物画に独自の境地を見出していった」のだそうです。
 
そのあと、マルク、シャガール、スーチン、グロス、ベックマンと続いていましたが、時代を反映してか、どの作品も全体的に暗い感じがしました。
そんな中で、シャガールの『バイオリン弾き』は珍しく描かれている人物たちがほほ笑んでいました。
 
「第2章.キュビスム的傾向の展開」。
「セザンヌが『分析的キュビスム』として、対象の各部を分析的に面として単純化し、その面を自然と円筒形と円錐形によって扱い、組み合わせた。これが抽象化へと発展し、ブラックやピカソがコラージュを用いる『総合的キュビスム』へと進展させた」。
・・・キュビスムにも種類があったんですね。
 
ピカソの『ギター』は単純・抽象化された作品で、グリスの『テーブルの上のグラス、ティーカップ、瓶、パイプ』は「錯覚を起こさせるような幾何学性が強調され、何が描かれているか判然としない」という解説のとおり、物が溶け合ったような感じで、何が描かれているのか、ほとんどわかりませんでした。(笑)
ただ、コラージュされている紙が作品に全面的に貼り付いていて、意識してみなければ厚塗りの絵の具のようにしか見えないあたりが、まだ‘かわいい’と思いました。
 
グロスの『無題(構成)』は、「無題とされているが、機械的な人間の無名性を強調しようとしているためである」そうで、ちゃんと「無題」ということばに意味があることがわかりました。
 
会場はところどころにピカソの作品が作風ごとに分けて展示してありました。
 
この次の部屋は、「ノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館」近辺の紹介のビデオに充てられていました。
8分ということで、はじめから一通り見ました。
今は、「本館(K20)」と「分館(K21)」に分けられていて、「本館」が現在改修工事中で、「分館」は1980円以降の作品を展示しているそうです。
 
続いて「第3章.シュルレアリスム的傾向の展開」。
「フォーヴィスムとキュビスムという名称が創作者自身によって選ばれたのではなく、他者からの批判的なことばから生まれたのに対し、シュルレアリスムは創作者の活動宣言として考え出された」という解説を読んで、「なるほどそうだ」と気が付きました。
 
シュルレアリスムの先駆的な作家とも言える1人のモランディの作品『静物(青い花瓶)』がありました。
セザンヌの静物画を‘普通’に描いただけのような画風です。
 
レイヨグラフという写真で有名なマン・レイの油彩がありました。
 
次に、私の好きな画家の1人であるエルンストの作品が3点ありました。
『揺らぐ女』は代表作だとは思いますが、デカルコマニーもフロッタージュも使っていない、すべて筆で描いた作品で、個人的には好きな類ではありません。
 
『我々の後の母性』という作品の解説に「エルンストは10代のころ、飼っていたインコが死ぬと同時に自分の妹が生まれたことで、鳥と人間を混同するようになったという。鳥はその後も生涯にわたって多くの作品に登場する」と書いてあったのですが、「鳥と人間を混同する」というのは、よほど頭がいいのかおかしいのかのどちらかでしょうね。。。
作品は、大きい鳥が小さい鳥を抱いている構図で「マリアとキリストと見ることができる」ということですが、鳥は自分の子を‘抱っこ’することはできませんよね。
 
なかなか実物を見ることができないタンギーの油彩もありました。
「タンギーは1930年代からわずかに作風が変わる。背景が地平線を示さなくなり、地面と空の境界が消える」と同時に、画面全体が明るくなります。
並べて展示してあった2点を見比べると、そのあたりがよくわかりました。
 
ほかに、マグリットやミロの作品がありました。
ミロの『リズミカルな人々』の前では、先月見た「ジョアン・ミロ展」で見たことを思い出しながら、シンボル・イメージをさがしてみましたが、月と睾丸と乳房しか見つけられませんでした。
‘あれだけ’あった、梯子と星が見当たりませんでした。
 
「第4章.カンディンスキーとクレーの展開」。
クレーという画家は知名度は抜群だと思いますが、案外、具体的な作品は知られていないのではないでしょうか。
少なくとも私はそうで、何度か「クレー展」も見たことがあるし、画集もときどき眺めていますが、作品を見てタイトルがほとんど言えません。
 
『リズミカルな森のラクダ』は、画面が水平に切ってずらして並べてあるような絵で、らくだがこぶ、胴体、首、足が前後にずれて描かれていて、まるで動くキュビスムのような感じでした。
 
『宝物』や『婦人と旅行』は、後期のクレーに特徴的な「画面を分割する太くて濃い線」が現れています。
後者は、「ナチスによって退廃芸術とされて没収された102点のうちに入っていない」作品だということでした。
 
『赤いチョッキ』は、絵の中のチョッキは赤ではなくて黄色でした。
これって、何か意味があるのでしょうか。
 
最後はカンディンスキーの習作が3点並んでいました。
 
いつものように版画は飛ばし気味に見ましたが、油彩は解説とともにのんびりと鑑賞したので、1時間50分かかりました。
特にいいと思った作品はありませんでしたが、9年前の(美術館の中に入れなかった)‘残念さ’は解消できたと思います。
 
1月に「ウィーン美術史美術館」の所蔵作品展を見たし、以前に行ったヨーロッパの美術館を思い出しながら作品を見ることができました。
6月末には2つの異なった「ルーヴル美術館」所蔵の作品展があるので、これも見に行きたいと思っています。
 
このあとは、「コレクション展」を見に行きました。
 
ところで、今後、大きい美術館で「コレクション展(常設展)」が「特別展」と別の料金が必要で、テーマを設けて展示してある場合は、日記に別に取り上げたいと思います。
記載が長くなる(・・・字数超過ではねられる(^-^;))し、内容がまったく異なるので。。。





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最終更新日  2009年04月12日 22時58分12秒
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