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カテゴリ:法然上人二十五霊場巡り
きょうは、京都の「月輪寺(つきのわでら)」を参拝して来ました。 参拝と言っても、普通の寺に行くのとは少し訳が違います。 寺に最も近いバス停から、徒歩で1時間半ほどかかります。 それも、普通の道ではなく、山道です。 この寺を参拝しようと思ったのは、この寺が「法然上人二十五霊場」の「第十八番霊場」に選定されているからです。 「西国三十三所」と「法然上人二十五霊場」のそれぞれ番外も含めて、参拝が明らかにいちばん大変な寺だと思います。 (注:「西国三十三所」の「非公式番外」に「阿弥陀寺」がありますが、もしかしたら、これは「月輪寺」より大変かもしれません。) 今回、この寺に行こうと思ったのは、冬には登ることができず、その前後の季節でも、「アイゼン」などの登山用具が必要だと聞いたからです。 私は「冬山登山」はできないので(^-^;)、行くなら今だと思った次第です。 JR「京都」駅か、阪急「西院」以東の駅から、「京都バス」で山の麓の「清滝」まで行けます。(260円~270円) 「清滝」からは徒歩になります。 この停留所まで乗って来るのは山に登る人たちばかりのようで、一様に‘それらしい’格好と装備をしています。 私から見ると、富士山にでも登るのかというような感じでした。(・・・これぐらいしないといけないのかもしれませんが。) 私は上はTシャツに、下はジャージで、かばんはいつも使っているショルダーバッグを‘たすき掛け’、ドリンクは500MLのペットボトル1本という‘軽装’で、いっしょのバスから降りた人や、登山道の途中ですれ違った人たちからは、「何、その格好?」と心配されるようないでたちでした。 それどころか、下はハーフジャージにしようかと思ったぐらいだったんですが。。。 さて、バス停の角に道が2本に分かれるところがあります。 どちらからでも行けるようですが、私は左へ進みました。 2分ほどで赤い橋に着き、それを渡ります。 その1分後に、赤い鳥居があり、そこを通って進みます。 バス停から10分足らずで、下の画像のようなところに着きます。 看板の「この先行き止まり通り抜けはできません」というのが不安でしたが、その左側の舗装道路のほうへ行きます。(画像には右側の道路は写っていません。) 川を右手に見ながらさらに10分足らず歩くと、清滝から700メートル歩いて来たことがわかる標識がありました。 ここも左の道に進んで行きます。 はっきりと「月輪寺2.6km」と、うんざりすることが書いてあります。(笑) 8分ぐらい歩くと、再度、道が2つに分かれるところがありますが、ここも左側を直進します。 バス停から25分歩いて、「月輪寺」と「空也滝」のほうへ行く分岐点に着きました。 左のほうの舗装された段を進むと、「空也滝」に行けます。 大きい看板のすぐ左手の細い道が「月輪寺」への本来の表詣道のようです。(この小屋のような建物の裏を登って行きます。) 私は「空也滝」に寄って行くことにしていたので、左手の‘きれい’なほうの道を進みました。(上の画像には写っていません。) その道のはじめに石標が立っています。 5分ほど歩くと、「八大龍王」と書かれた石の鳥居がありました。 その先に数軒民家らしきものがありますが、この間の道を縫って進みます。 分岐点から8分で赤い鳥居の前に来ました。 鳥居にはっきり「空也」と書いてあります。 鳥居をくぐると、目の前に思ったより立派な滝の全景が広がりました。 京都ではいちばん大きい滝だそうです。 滝の左側には「役行者(えんのぎょうじゃ)」の石像がありました。 きのうは雨だったので水が多かったのか、風がなかったのに、しぶきが結構飛んでいました。 5分ばかり休憩して、先ほどの分岐点まで戻りました。 5つ上の画像の小屋の裏手を進んで行きます。 ここからは明らかな山道になりました。 日曜だというのにほとんど人とすれ違わず、心細いスリルを味わいました。 暑いという実感はなかったものの、結構汗をかいていたので、途中で一度だけ水分補給をしました。 体重が落ちてから、階段を登るのが楽になり、また、何をやっても「暑い」とは感じなくなったと同時に、あまり喉が乾かない体になってしまいました。。。 ・・・やや無理やりの水分補給。。。(^-^;) 単調な道が続きましたが、嫌にならずに進めました。 登るにつれて木の種類が変わっていきました。 途中で「どうして山に登ろうとしているんだろう?」と考えたのですが、その答えは「そこに山があるから」ではなくて、「上に寺があるから」にほかなりません。(笑) 阿弥陀如来に会って、朱印をもらうためです。 分岐点から歩くこと45分で、無事、「月輪寺」に着きました。 “難所”と聞いて覚悟して登って来たからか、思ったほど大変ではありませんでした。 それより、小学生のときに両親に連れられて、あるいは、学校の遠足で登った山のほうがずっと急でした。 授業で登らされた山も、手をつかないと上に行けないのが‘当然’で、しょっちゅう目の前に岩が迫っていました。 ・・・子どものときに結構な山に登らされたんだなぁ。。。 きょうの「参道」は確かに距離はあったと思いますが、普通の山道だったと思います。 ■法然上人二十五霊場・第十八番 鎌倉山「月輪寺」 本尊:阿弥陀如来 宗派:天台宗 開祖:泰澄大師 創建:大宝4年(704年) 御詠歌:月影の 至らぬ里は なけれども 眺むる人の 心にぞすむ このルートで登って来ると、境内の右側に着きます。 まず、トイレがありますが、老朽化していて補修が必要なので、使用する人は「200円を」と書いてありました。 また、その次に「宝物館」がありましたが、閉まっていました。 その奥に「親鸞上人像」が見え、その隣に「本堂」が建っていました。 火事を恐れてか、線香を立てるところが見当たりません。 「山門」もありませんでした。 賽銭だけ入れて、「本堂」に向かって手を合わせました。 「本堂」の奥には本尊の「阿弥陀如来座像」の御前立ちが見えました。 反対側に人がいて、そこで朱印を書いてもらいました。 ただ、目の前ですぐに書くのではなく、「しばらくお待ちください」と言って、奥の部屋に行き、障子まで閉めてしまいました。 そして、5分ぐらい待たされました。 ・・・めったに朱印は頼まれないから、墨の用意から始めた? この寺は朱印にも菊の紋があるし、本堂内にも菊の紋の幕が下がっていました。 「本堂」は断りをすれば上がってもいいということで、靴を脱いで上がりました。 中の左右には結構大きい四天王像が立っていました。 あと、「重軽石」というのが置いてあって、「胸の高さまで持ち上げて、その時に『軽い』と感じたら、願いが叶う」と書いてあったので、軽く感じることを期待しつつ、持ち上げてみました。 軽々と持ち上げられたので、ほっとしました。(笑) ・・・もちろん、賽銭とは別に小銭は置いておきました。 (【2】に続く。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年11月22日 23時24分03秒
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