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カテゴリ:歩く図書館と本の虫
宮部みゆきの『クロスファイア』を今更ながら読みました。
念力放火能力、パイロテクニクスを持つ主人公が起こす事件と、それを追っている刑事、能力者のまわりに見え隠れする謎の組織の話が一つになった、サスペンスフルな超能力ものでした。宮部みゆきってホントにいろんなタイプの小説が書ける人ですね^^ いや、なかなか面白かったです。 最初は人外の能力を持っている超能力者の悲哀物かと思うような出だしなのですが、あっというまに主人公の思想がかいま見え、ちょっと精神的に一歩引いてしまったと思ったら、またその悲哀に焦点が移るという揺り動かしがなかなか面白かったです。 そのほかのキャラクターもなかなか面白いですが、事件を追う本庁刑事がふつうのおばちゃんっぽいんだけど、そのふつうの主婦感覚が鋭い人間観察と結びついているところが好感をもてました。この石津刑事はなかなかイイキャラですね。 石津刑事はRPGで、主人公の青木淳子の前日譚は短編集で読めるようなので、このあたりの作品も読んでみようかなあと思いました^^ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/02/14 09:53:31 PM
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