KENTの独り言

土日は週末だから，業務をしなくてもイイはず（笑）
三陸へ出たついでに，津波関連の施設などを見て回りました．
　＃え？　だれ？　それが見たいから三陸の高校を入れたんだろうって言うのは！

これ，岩手県田老周辺．岩手県内では，国道沿いでリアス式の湾奥に入ってくると，こうした表示が現れます．


この付近は，実際に三陸大津波（昭和８年）には，津波がやってきたところになります．


田老は，繰り返し大津波による被害を受けていたため，高さ１０ｍに達する大規模な防潮堤を築いて，集落を守っています．これによって，チリ地震津波（昭和３５年）の際には，被害を受けなかったとのことです．


集落内にも，津波発生時の避難路を示す看板も多く設置されており，普段から注意喚起されていることが判ります．こうしたことが，能登でも参考にしてくれるといいのですが．


これが，実際の津波到達高を示した看板．上が明治の三陸大津波（1896年）の時の到達高である15m，下が昭和の三陸大津波（1933年）の到達高である10m．昭和の津波の時には，田老はほぼ更地になってしまったそうです．


これは宮古市街地の郊外に建っているチリ地震津波記念碑．三陸では，あちこちでこうした記念碑も見ることができます．



これは，小白浜漁港にある防潮堤．新しいモノで，田老の防潮堤に比べると高さも高いし，防潮堤の背後に通路ができていて，漁業に使えたりと便利なモノになっています．徐々に防災施設も進化してますね．


これが　防潮堤と背後の集落の位置関係．いかに防潮堤が高いか，分かって貰えるかと．


陸前高田では，防潮堤と防潮林がセットになっています．


宮城にはいると，危険区域を示す看板や到達高を示す看板が減ってきます．三陸沖地震による津波被害は，確かに三陸地区の方が大きいのですが，危惧されている宮城県沖地震のことを考えると，宮城県ももう少し危機感を持った方がよいのかもと思います．岩手県内では，三陸沖地震だけでなく，宮城県沖地震による津波にも注意を払っていました．

これは，宮城県気仙沼近くの道ばたで見かけた工場に着いていた，津波到達高表示．５ｍのところが予想到達高です．


能登を含む石川県も，日本海での地震では津波発生が危惧されています．が，あまり意識がないんですよね・・・　参ったモノです．三陸の例を見て，防潮堤を作ることはないにしても，看板や避難路の整備などは，さほどお金を掛けずにできるはず．また，普段からの教育が重要．おかけを掛けずにやれることは　いっぱいあるはずです．