電磁波
放射線は騒いでいるがきちんと対処すれば無問題、紫外線も対策すればいい、あとは電磁波(電波)。電波も、おかしい人以外は見えないので、専用の測定器が必要。有名なトリフィールドメーター。2万円。磁界の強さは、1μT(マイクロ テスラ)=10mG(ミリガウス)で、ICNIRP(国際非電離放射線防護委員会)のガイドラインに基づき、超低周波(50Hz, 60Hz)で200μT(2000mG)以下の制限。それでも電場が発生し刺激作用が起こる閾値1500μTには安全域があるとされている。慢性作用については、WHOは0.3μT(3mG)以上で小児白血病の増加の可能性があると認めているが、発病率も少なく確証されてない。ちなみに、地磁気は0.024-0.066mT(0.24-0.66G)だが、静磁界の基準は400mT以下で桁が違う。ピップエレキバンは800G(80mT)、鉄道はリニアでも1mT以下。MRIは1.5~3Tで超えるが、短時間だし、まれにめまいぐらいは仕方ないだろう。電界の強さは、V(ボルト)/mで、ICNIRPの基準で5kV/m。ちなみに静電気は1~10 kVだが微電流。マイクロ波は、mW/cm2で、日本の基準は0.2~1mW/cm2以下。300MHz(1m)~300GHz(1mm)のマイクロ波には、ミリ波、センチ波、極超短波が含まれ、TV、携帯電話、電子レンジなどが該当する。閾値を超えると熱作用がある。携帯電話基地局ですら0.007mW/cm2以下と安全とされている。長期には、2010年の総務省の研究で1日20分以上通話で脳腫瘍リスク3倍の報告もあるし、アメリカで携帯を胸部に入れていて乳癌になったという症例もあるが、頻度の少ない癌なので確定はされていない。EUの提言値は0.1μW/cm2以下ときわめて低くはされているが実際の規制値は900μW/cm2以下だし、携帯電話産業に影響しないようにだろう。まあ、何となくグレーゾーンが多い電波だが、測定してみると、庭: 磁界 0mG , 電界 0V/m , マイクロ波 0mW/cm2街中: 2, 0, 0送電線: 真下 10, 800, 0、 20m 2.8, 200, 0、 30m 1.9, 0, 0 慢性作用がホントならアウトで、国によっては送電線の近くに学校を禁止してるのも分かる。日本は たまにみかけるが。。あと、一般の電線でも3mG超えてるものもあった。家の中:リビング; 0.1, 0, 0、電気点灯 0.1, 0, 0 TV; off 1.8, 80, 0、on 8, 80, 0、1.5m 0.2,0,0書斎; 0.2, 0, 0 パソコンデスク; 0m 2.5, 10, 0 座る位置 0.2, 0, 0 ノートパソコン; 0cm 20, 10, 0、使用距離 1.5, 5, 0 無線LAN; 10, 200, 0.08 電気ヒーター; off 2.5, 200, 0、on 100, 120, 0、使用位置 1, 0, 0 蛍光灯; 近く 1.7, 500, 0、真下立つ 0, 50, 0、座る 0, 0, 0 コンセント口; 1.8, 500, 0 コンセントたこ足; 2, 30, 0寝室; 0.1, 0, 0 電気毛布; 30, 250, 0 長時間で接触して使うし、慢性作用的にはアウトで、実際に論文も多い。水回り; 0.2, 0, 0 電子レンジ; off 0.8, 90, 0、on 100, 150, 1、 使用位置 30, 0, 0.5 IH; 100, 170, 0 冷蔵庫; 2.7, 350, 0 食洗機; 100, 600, 0 電球; 0.5mで 0.2, 0, 0 電気シェーバー 100以上, 15, 0 ドライヤー 100以上, 350, 0 電動歯ブラシ 100以上, 0, 0 洗濯機; off 2.8, 350, 0、on 10, 10, 0 携帯通話; 1.6, 80, 0.01スマホ; off 0.2, 0, 0、on 0.5, 15, 0、使用位置 0.2, 0, 0以上、高いものは電気シェーバー、ドライヤー、電動歯ブラシ、電子レンジなどだが、短時間なので2000mGを基準にすれば問題ない。問題は、送電線や電気毛布など長時間確実に暴露されるもので、値によっては慢性作用が起こる可能性がある。VDTも集積すればひっかかる恐れがある。特に、妊婦の流産や新生児異常、子供の白血病などの増加の論文もあり、対策は必要だろう。まあ、送電線近くは安いけど、買わなきゃいい話。買うなら、少しぐらいのリスクは気にしない。 電気毛布は、レジナの電磁波抑制温熱ケット 49800円。 電源抜く 0, 0, 0、off 1.5, 80, 0、on 0, 0, 0と、ほぼ電場、磁場ともに0にしている。まあ、高過ぎだけどね。コイズミ 電気肩膝掛け KDH5076D 6000円。磁場だけカットだけど、off 0.6, 80, 0、on 0.6, 80, 0 と十分。安いし。 VDTは、集積させない、距離をきちんととる、アースをとる、長時間利用しない、あたりかな。携帯は、報告はあるんだけど、何ともいえない。子供に長時間の通話はさせない必要はあるだろう。あまり、うるさいと電波と思われるかもしれないが、電磁波はグレーなのに、全く話題にもならない世界。そりゃ、電気製品や携帯のCM、流せなくなるなるし、経済も停滞するもんね。いまや、携帯は心臓ペースメーカーから15cm以上離す必要があり医療機関では使用が認められた区域のみで満員電車では禁止、なんて構わず、どこでもスマホしてるしね。飛行機だって、携帯などの電波で計器など誤動作した例もあるのに、フライトモードなら常時使用可になっているしね(間違って電波出す人いそう)。それでも、放射線の被害は重篤だし、小児甲状腺癌の増加は注意が必要だ。電波に関しては、10万人に数人の脳腫瘍や白血病の発症が倍になる程度で、たばこ・アルコール・紫外線・ピロリ・交通事故などの健康被害に比べれば問題にならないぐらい少ない。気にしない人は気にしない、気になる人は注意するで、それほど神経質になる程ではないかもしれない。しかし、過去に送電線が張り巡らされていて蛍光灯がつくと話題になった大阪府門真市末広町・古川町では、15~130mGと高く、13年間で死亡した160人のうち82人が癌、うち18人が白血病で死亡と、癌の発生率は全国の20倍、白血病は100倍もあった。知り合いに電波塔の下に住んでいて癌になった人も何人かいるし、電気毛布を使っていて癌になった人もいる。今回の震災では、電磁波や原発からの距離、海からの距離と土地の高さ、過去の津波の歴史など調べてから土地を買って、無事にすんだ。(検討して却下にした土地には浸水したところもあった。)過剰に反応するのはよくないが、正しい情報を学んで、適切な対策をとるのは大切だろう。http://www.env.go.jp/chemi/electric/material/minomawari.pdf環境省 身のまわりの電磁界について(↑は役所仕事なんで、疑わしきは罰せずになってるけど、参考まで)