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2023.06.14
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みんなの大学校は2023年度、昨年度に引き続き文部科学省所管の障がい者向けの生涯学習の委託研究事業を行う。この事業は「学校卒業後における障害者の学びの支援推進事業(地域連携による障害者の生涯学習機会の拡大促進)」が正式名称で、みんなの大学校は今年度、「各種障がいへのオンラインでの学びとSDGs講座及び指定管理業者との場づくり研究」事業として企画提案し採択された。この名称が示すように、本年度事業は「オンライン」「SDGs」「指定管理業者との場づくり」の3つの柱で成り立つ。みんなの大学校が本拠地を置く、国分寺市教育委員会の推薦を受けて実施するものであり、国分寺市からオンランで講義を発信、講座を行うことを基本とし、場づくり研究は昨年度に引き続き、サントリーパブリシティサービス株式会社(以下SPS社)との研究を深め、全国の指定管理業者における「障がい者の学びの場づくり」を普及することとする。

 1つ目の柱である「オンライン」はみんなの大学校が日常的に実施するオンラインでの学びを、今回は各種障がいに応じた内容を提供しながら、その有効性を検証し最適化を目指すものである。現在実施している講座は、精神障がいや発達障がいの方々のほか支援者をも対象にした「対話と支援」(山本登志哉・みんなの大学校教授)、「経済とくらし」(内村治・同教授)、「禅・マインドフルネス」(西田尚司・同准教授)。知的障がいを中心にして全国の自立訓練事業等の福祉サービスを使った学びの場と連携した「メディア論」は私が担当している。さらに重度障がい者を中心に、それぞれの当事者の自宅や通所施設、医療機関等、全国でつながる「音楽でつながろう」は私がガイドを務めながら、毎回プロのミュージシャンとともに音楽を楽しむ内容である。すでに参加者は九州から北海道まで全国各地に点在し、毎回50人以上でにぎわう。これらすべての講義は個人情報の保護の観点から申し込みが必要ではあるが、気軽に多くの当事者や支援者に見てほしいと考えている。

 2つ目は「障がいの有無に関わらずSDGs (持続可能な開発目標)への理解を促進するインクルーシブな学びのプログラム開発」とし、2030年までに国際社会が達成すべき17の目標を障がい者の方々と共有し、出来ることを一緒に考えようとする試みである。「誰一人取り残さない」とのキャッチフレーズを掲げるSDGsではあるが、障がい者向けの学びのコンテンツは見当たらず、普及可能な学習コンテンツの開発を視野に取り組む予定だ。計画では、9月と12月に東京都国分寺市の障がい者向けの生涯学習活動である「くぬぎ学級」向けに行い、10月と11月には国分寺市の本多公民館を会場に市民と障がい者が一緒に学び合うインクルーシブな形での実施を目指している。この学びの提供にあたっては、日本に拠点を置く国連NGOである日亜文化協会の協力のもと講師等を派遣してもらう。この学びに参加した福祉サービスの事業所等の法人やグループにはこの国連NGOから、国連マークが付いたSDGsの取組を評価する認定証を発行してもらう予定である。

 3つ目の「社会教育施設におけるインクルーシブな学びの場づくり研究と展開」は全国で文化施設を指定管理者として運営するSPS社とともに研究を進め管理運営する施設のほか自治体とも連携し障がい者の生涯学習の場づくりを推進するもので、昨年の基礎研究を経て本年度は全国で普及可能なガイドラインの発行を目指している。ガイドラインは昨年度、SPS社が指定管理する全国の施設へのヒアリングや担当者との研究を経て以下5項目を抽出した。「インクルーシブな『学び』の可能性を視野に置いた運営を行う」「障がいへの理解促進を実証的に進める」「オープンな施設・イベントを企画する」「地域に根差した障がい者への適切なアプローチを検証する」「民間企業の役割を検討し関係機関及び専門家と連携しながらダイバーシティ社会の場づくりを探究する」。この5項目を基点にミクロな視点での取組を確認していくのが本年度のミッションである。サントリーブランドで企業として文化振興をけん引してきた知見に学びながら、全国の社会教育施設で障がい者が普通に学べる環境に向けて取り組んでいきたい。そして、何よりこの3つの柱を遂行する中で、より多くの人や組織に仲間になって一緒に取り組んでほしいと考えている。

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学びで君が花開く! 要支援者のための学びの場「みんなの大学校」に集まれ!
一般社団法人みんなの大学校 (minnano-daigaku.net)

当事者中心の発信サイト「ケアメディア」
https://www.caremedia-site.com/

引地達也の公式ブログ「やさしい未来」はこちら
http://plaza.rakuten.co.jp/kesennumasen/

精神科ポータルサイト「サイキュレ」
http://www.psycure.jp/column/

ニュース屋台村
http://www.newsyataimura.com/

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執筆者紹介 引地達也(ひきちたつや)仙台市出身。みんなの大学校学長、博士(新聞学)、一般社団法人みんなの大学校代表理事、一般財団法人発達支援研究所客員研究員。

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意見・感想・質問・相談等 ⇒ hikichitatsuya@yahoo.co.jp
(毎週水曜日発行)ジャーナリスティックなやさしい未来
発行:引地達也





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Last updated  2023.06.14 07:39:42
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