祭司やレビ人は祭礼にかかわる人物であり
「死体に触れてはならない」という禁忌がありました。
それで、被害者がもし死んでいたならば、
禁忌に反すると恐れ、助けることをしませんでした。
しかし、人を助けることこそ「隣人」なのです。
それと比べて、サマリア人は、どこまでも親切に被害者を助けました。
当時、サマリア人は宗教的な理由で、ユダヤ人から忌み嫌われていたのです。
それなのにサマリア人は宗教の違う人を助けました。
これこそ「隣人」であることに他なりません。
このことを指摘された律法学者は、何も答えることができなかったのです。
イエスは、
彼ら律法学者の心を見抜いたうえで、
真の「隣人」とはどういうものかをたとえで話されたのです。