まだ?
先日の人間ドックで、子宮がん検査を受けた時の事です。失礼しまーす・・・と部屋に入り、看護師さんに言われて検査着と下着を脱いで検査台に座り、待つ事少々・・・おじいちゃん先生がカーテン越しにやって来て、さぁー始まるな・・・と身構えていた所に開口一番、「まだ妊娠してないの?」と。この発言って如何なものでしょうか。私は医者が言う言葉なのか?と真っ先に思ってしまいました。その先生は、きっと、悪気があって言った訳ではないのかもしれないけれど、妊娠を望んでいても、まだそれが叶わずにいたりとか、叶える為に一生懸命辛い治療を頑張って受けている人が同じ言葉を聞いたら、どう思うと思っているのだろう・・・。とりあえず図太い私は、「あー、すいませんねぇー」 (←気分は響の「ミツコ」で)と流しておいて来ましたがね。私は結婚して今年で8年になります。子供はまだいません。TS-1を飲んでいる間は妊娠はもちろん禁止でした。去年11月の外来の時に、先日の2年検診のCTの予約の手続きをした訳ですが、検査の同意書を書く時にT先生が、「まだ2月まで先の話だけど・・・妊娠の可能性は・・・あるかな?」と初めて聞いて来られ、逆に「えっ、妊娠して大丈夫なんですか?!」 と先生に聞き返しちゃいました。先生曰く、TS-1を止めて半年経ったからもう大丈夫でしょう、と。そっか、もう妊娠してOKなんだ。(恐らく年齢やがんのタイプやステージ、治療方法等によって違って来るものと思われますが)同じ病気に罹った後に出産された方もいらっしゃる。会社にも妊娠判明と同時に初期がんも見つかったけれど、克服して出産された方もいらっしゃるそうです。でも・・・今の私にはまだ・・・私の今の目標は、まずは術後5年を転移・再発ナシで迎える事。5年生存率の分子の仲間入りをする事です。その5年を経たずして、新しい命を授かり育てるという責任重大な事は、今の私には考える余裕がないのです。とは言え、時間は待っちゃくれません。術後5年を迎える時は私の年齢は40歳。いくらここ数年初産の年齢が上がっているとはいえ、十分にオトナな年齢だし、体力もない・身体も丈夫な方ではない・・・と自覚している身としては、自分が41歳で母親になる事はかなり厳しいものだとも思っています。切実に欲しい!と望んでいたら、こういう考えにはならないのかもしれないですが・・・。(ちなみに旦那様も切実ではない)ただ自分達はそれで良いと思っていても・・・両親達をじいちゃん・ばあちゃんにさせてあげられないのかと思うと、その親不孝さにこれまた葛藤が生じる訳で・・・。冒頭の一件で、以前病気になる前に「子供を沢山産んで社会に貢献して下さい」と言われた事があったのを思い出しました。ちなみにそう言ったのもおじいちゃんだったな。37歳にもなって子供がいないオナゴは、ご年配の人の目には非常識?非国民?と映るのでしょうか?いない人にもそれなりの事情ってものもあると思うのですがね。あー、なんか今回は重い話になってしまいました。スミマセン。