最後のりんご
この時期に毎年送られてくるりんごが、今年も届いた。楽しみに開けて味見したら、ん?なんかイマイチ。御礼の電話をしたら、さらに、ん?「今年のりんごはダメだー、今年でりんご辞めるの、腕が上がらなくて、なんもできねがっだ。」確かに90近い高齢だ。しかし、誰も継がないのか。終わりって、嘘でしょ?とショック。改めて、今までありがとう、ただ木になるんじゃない、手をかけて育てたから美味しかったのだと気づく。「おぐらいねりんごで、今年はおぐれねって、おめのとーさんに言ったんだけど、どうしても最後のりんごをおぐりたくって。」最後のりんごはホロ苦い。