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カテゴリ:主夫の醍醐味
No.002
=鶏の照焼=日経新聞「かんたん美味」にヒントを得て 鶏肉は元来肉の味がほとんどないので、 味を付けて食べるとおいしいですね。 私が好きな食べ方は唐揚か焼き鳥です。 でも唐揚は油であげなければならないので面倒ですし、 焼き鳥は小さく切って串に刺さなければならず、 焼台も必要なので家で作るのは難しいです。 それなら小さく切らずに適当な大きさにしてタレで焼いたらどう? というわけでたどりついたのが「鶏の照焼」です。 鶏をまるごと一羽焼けばローストチキン、 小さく切って刺せば焼き鳥、 その中間を行くのが「鶏の照焼」ってことで味はもともと似ています。 前置きはここまで。 さっそく私流「鶏の照焼」を御案内いたします。 ポイントは金と手間をかけず、時間をかけること。 鶏肉を買ってきてタレへ漬け込み、最低まる1日漬けておきます。 できれば3日間くらい漬けておくと味が滲みこみます。 これをレンジで焼くだけです。 【タレの作り方】 1)酒と味醂を1:1で合わせて煮切ります。 2)煮切ったものと同量の醤油を入れてさらに一度煮立たせ、 これを冷まして出来上り。 酒と味醂を煮切るとは、 酒と味醂を(私の場合、200ccづつ)を鍋に入れて火にかけ、 アルコールを飛ばすことです。 鍋に火が入って燃え出すことがありますが、 これは蒸発しているアルコールが燃えているだけですから 気にしないで燃やしておきます。 ただし、まわりに燃えるものがないかを確かめてください。 また、換気扇にナイロンフィルタをかけていると フィルタが燃えたり溶けることがあるので気を付けてください。 アルコールが飛んだころを見計らって、 残った量と同量の醤油を入れて再度煮立たせます。 煮立ったら、これをさませば「煮切醤油」タレの出来上がりです。 (15~20分) この「煮切醤油」はタレというより「煮物の素」というものです。 煮切り1:ダシ汁3くらいで割ればソーメンのツユになります。 好みで砂糖を少し入れてもいいです。 煮切りとダシ汁の比率を変えれば 煮物をはじめその他の醤油ベース料理のすべてに使えます。 既成の「めんつゆ」はどれも濃くて甘いので、 私は煮切醤油とダシ汁を加減し、 そのときの好みで合わせています。 ぜひ皆さんも「わが家のめんつゆ」をお試しください。 鶏の照焼では煮切醤油を原液のまま使います。 【照焼の作り方】 3)鶏肉の切り分け 鶏肉は片側に皮がついているモモ肉を買ってきます。 このモモ肉を2~3つくらいのブロックに切り分けます。 片側は皮が全体に付いていますが取らずに残します。 漬け込んだときにタレが滲み込むよう、 皮の上からとがった包丁で細かくつつきます。 反対側の肉の部分で厚味のあるところには包丁を入れます。 4)漬け込み タレに漬けるときの薬味を用意します。 私は長ネギの青い部分をミジンに切って一緒に漬け込みます。 他に生姜、ニンニクなどもお好みでどうぞ。 瀬戸もの容器を用意して、底に薬味を散らし、 タレを少し流し込みます。その上に肉を入れ、 上からまた薬味を散らしてからタレを流します。 これを繰り返して詰め込みます。 詰めた容器を冷蔵庫で最低一晩、 できれば3日間くらい寝かせます。(仕込み時間約20分) プラスチック容器を使うと臭いがついてしまい、 あとで他のものを入れられなくなります。 5)焼き上げ 少なくとも一晩漬け込んだ肉を取り出し、 レンジ用の網に乗せます。 レンジには上の1段目と2段目に肉を入れ、 3段目には鉄皿?を入れます。 下に入れる鉄皿には水を1cmくらい入れておき、 油が落ちるのを受け止めます。 焼くときは皮を上に向けて、 皮から出る油が肉へ滲みこむようにします。 焦がさずに中まで火が通るように焼くには100℃で10分間くらいです。 (焼き上がりまで約15分) (焼き上ったあと、天火まわりの片付けに10分) 【盛り付け】 焼き上がったら、 わが家では大きな皿に照焼肉を一人2個づつ乗せて、 あとは人参グラッセ、チンしたブロッコリやエンドウを載せます。 大根おろしも別容器で添えるとバッチ・グーです。 ちょっとしゃれたご馳走風に盛付けて、 ナイフとフォークを添えます。 鶏照焼の添え物には、 トマトと卵のスープがさっぱりしていて合います。 お湯にコンソメスープの素を放り込み、 トマト1個を5mm角くらいにきざんで入れます。 煮立ったらとき玉子1個を流し込んで出来上がりです。 (3人分5分) これではまだちょっとテーブルがさみしいので、 冷奴を付けたりします(バランス悪いけど結構合います) ところで、照焼を作りすぎて余ったら? 冷えた照焼をスライスにしてお弁当に入れると、 これで立派なおかずになります。 その他には冷やし中華に乗せてもおいしいし炒飯もOK。 暖かいうどんに乗せても合います。 つまり焼豚と同じ使い方ができます。 鶏の照焼とまったく同じ作り方で、 豚でも牛でも照焼ができます。 豚の場合、大きなブロックで作ればまさに焼豚です(ただし時間がかかる)。 でも牛の場合は、個人的にやっぱり塩コショウだけのステーキがいいですね。 ダシ汁もまとめて作って冷蔵庫で冷やしておくと、 ソーメンなどを食べるとき、 煮切醤油とダシ汁を合わせるだけで麺つゆの出来上がりです。 あとは麺を茹でて薬味を刻むだけで食べられます。 ダシはダシパック(雑魚の粉)か カツオダシパック(カツオの魚粉)でとっています。 ダシ汁を冷蔵庫に長く置くとカビが生えることがあります。 冷蔵庫ならせいぜい1週間が限度です。 そこで長く保管したいときは冷凍します。 冷凍保存に活躍するのが市販のプラスチックのアイスクリーム容器です。 蓋つきなので冷凍保管にピッタリです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年07月29日 16時34分31秒
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