『わんぱく探偵団(68)』
「わんぱく探偵団」オープニング作詞:壇上文雄/作曲:白木治信/編曲:山下毅雄/演奏:MCS歌:ボーカル・ショップ、上高田少年合唱団虫プロのアニメ『わんぱく探偵団』(昭和43年=1968年)。モノクロ作品ですが、 少年探偵団と明智小五郎が、怪人二十面相と対決するご存じ江戸川乱歩原作の推理物とアクションが融合した傑作アニメでした。虫プロが初めて手塚治虫作品以外のアニメーションを製作した作品としても貴重です。原作の持つハラハラドキドキは健在で、怪人二十面相との知恵比べや、どこまでも二十面相を追いかけていく少年探偵団との対決も見ものでした。「さらばだ、明智君」と言って、アドバルーンに乗って逃げる有名なシーンなどを、たくさん具体的にイメージ化してくれました。小林少年を管野直行氏、ステやんを富山敬氏、マメたんをばいきんまんでおなじみの竹尾智晴氏、明智小五郎を江角英明氏、怪人二十面相を若山弦蔵氏が担当しています。そして、何といっても演出陣が凄いのです。「銀河鉄道999」(劇場版)等の大御所・りんたろう氏初監督作品。他にも出崎統氏、平田敏夫氏のほか北野英明氏、村野守美氏などが、多数参加しているのです。加えて音楽が山下毅雄氏(「ルパン三世」(TV第1シリーズ)「悪魔くん」「スーパージェッター」「大岡越前」「クイズタイムショック(第1期)」「パネルクイズ アタック25」など多数)で、ヤマタケサウンドが作品を盛り上げてくれました。先ごろHDリマスターによる高画質なDVDも発売されています。また、大野ゆたかさんがコミカライズ(マンガ化)した作品も大好きで、タッチの影響を受けた作品でもあります。ちなみに、なぜだか虫プロから『わんぱく探偵団』のセル画をいただきまして、それを室内に飾っていました。