工学博士 秋葉重幸さん
「小さい頃に育った土地というのは懐かしい、自分のルーツという気がします」と、語る秋葉重幸さん。秋葉重幸さんといわれても一般のほとんどの方はご存じないと思います。工学博士で「高度でありながらも身近な技術」の研究と実現をめざす「KDDI研究所」の元所長さんです。現在は、KDDI研究所の常務取締役で、東京工業大学大学院理工学研究科連携教授でもあります。全世界をネットワークする「光海底ケーブル(難しい名前で良くわからないけれど、「長距離光増幅海底ケーブル?」)」の研究開発に世界に先駆け着手されて、見事成功しました。今やその分野での世界的な第一人者です。「光海底ケーブル」については、『プロジェクトX 挑戦者たち』でも「勝者たちの羅針盤 太平洋1万キロ 決死の海底ケーブル」として紹介されました。つまり、私たちが今、こうしてネットで世界の情報を得られるのも、この秋葉重幸さんのおかげといっても過言ではありません。以前にちょっとだけご紹介いたしましたが、実は、その秋葉重幸さんとは中学の同期であり、しかも(ここがかんじんですが)中学、高校といっしょに漫画同人(!)の活動をしていたのです。いわゆる現在の『ホップラカス』の前身である『ホップ』のさらにまた前身『SFクラブ』時代(昭和41・1966年~)です。その秋葉重幸さんは、当時私たちが行っていた「オリジナル写真特撮」の原作のほとんどを考えたり、ガリ版刷りの定期発行の会誌にオリジナル小説を発表されておられました。先日、高校以来久しぶりにお会いする機会があり、いろいろ興味深いお話を伺い、旧交を温めました。その時のインタビューは、拙誌『ホップラカス』最新号にてご紹介いたします。なお、ここは山形県中山町に近い天童市の「寺津」というところの田園風景です。風景を観て思いたち、いきなり停止して撮影させていただきました。快く応じてくれて、思った以上にきれい撮れたので、失礼がなくてまずは良かったと思っています。2008年 文部科学大臣表彰・科学技術賞2011年 紫綬褒章(しじゅほうしょう)