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テーマ:ニュース(99655)
カテゴリ:政府・自治体・関連機関
名古屋大学は、名城ナノカーボン(愛知県瀬戸市)と共同で、大量生産可能なカーボンナノチューブとして国内で製造されるMEIJO eDIPSを用いて、インジウムスズ酸化物を用いない有機薄膜太陽電池を開発した。 有機系太陽電池の作製に必要な透明電極として、一般に希少元素であるインジウムを含むインジウムスズ酸化物が用いられる。研究グループは、これまでにも海外(フィンランド)製の研究用途のカーボンナノチューブを透明電極として用いて有機系太陽電池を作製してきたが、今回、国産で大量製造されているカーボンナノチューブを用いて、インジウムを含まない有機薄膜太陽電池を作製することに成功した。 カーボンナノチューブに正孔を注入することにより正孔捕集能を高め、4.9%の中程度のエネルギー変換効率を示す有機薄膜太陽電池が作製された。用いたカーボンナノチューブは、スプレー塗布により膜状に成形され、有機系太陽電池の大面積化や大量製造に有利。この研究成果は、自然エネルギーの利用や豊かな情報技術社会の発展に寄与するものと期待される。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.03.17 09:16:26
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