カナディアンソーラー、2015年モジュール出荷4.7GWで52%増加
カナディアンソーラー(阿特斯陽光)は、2016年の太陽電池モジュール総出荷量が4,706MWで前年比51.6%増加し、このうち売上高に計上される出荷量は2014年の2.8 GWに比べ4,384 MWと過去最高を記録した。2016年のモジュール出荷量は売上高承認ベースの約5.0 GWを含め、5.4~5.5 GWを想定している。 2015年第4四半期の太陽電池モジュール出荷量は1,430 MWと四半期ベース過去最高で、そのうち売上高に計上されるのは2015年第3四半期の1,150 MWに比べて1,398 MWと21.6%増加した。2016年第1四半期のモジュール出荷量は、自社のユーティリティ規模のソーラープロジェクトへの出荷の約15MWを含め、約1,085~1,135MWを見込んでいる。 同社は、河南省洛陽工場のウエハ生産能力は、2016年6月までに1.0 GWに拡大する計画。江蘇省では蘇州工場で太陽電池生産能力2.2GW、阜寧工場で500 MWあり、阜寧工場は2016年7月までに1.0GWに拡大を予定している。また、東南アジアで新設する700 MWの太陽電池工場は、2016年後半の稼働開始が予定されている。 同社の既存モジュール製造能力は合計4.33 GWで、2016年末までに5.73 GWへの拡大を計画している。現有生産能力は中国では江蘇省常熟の3.0 GW、河南省洛陽の1.1 GWを合わせ4.1GW、中国外ではカナダの500 MW、ベトナムの300 MW、インドネシアの30 MW、ブラジルの300 MWおよび東南アジアの500 MWを合わせ1.63GWの生産能力を持つ。 大幅な製品出荷増とプロジェクト開発を背景に、2015年売上高は2014年の29.6億ドルに比べて34.7億ドルと17.1%増加して過去最高を達成した。売上高合計に占めるトータルソリューション事業からの売上高の割合は、2014年の44.5%に比べて30.9%。営業利益は2億4,740万ドルで減価償却費、償却費および株式報酬のための非現金費用は1億20万ドル。カナディアンソーラーに帰属する当期純利益は、2014年の2億3,950万ドルおよび希薄化後1株当たり4.11ドルに比べて1億7,190万ドルおよび希薄化後1株当たり2.93ドル。 2016年売上高は29億~31億ドルを見込んでおり、中国内外の新しい自社のウエハ、太陽電池セル、モジュール生産ラインの稼働と、外部購入とOEMの削減で製造コストの低減を見込んでいる。 2015年第4四半期売上高は、2015年第3四半期の8億4,980万ドルに比べて11万2,030万ドルと四半期で過去最高を記録した。売上高合計に占めるトータルソリューション事業からの純収益は、2015年第3四半期の26.6%に比べ30.7%。売上粗利益率は2015年第3四半期の14.9%に比べ17.9%。 カナディアンソーラーに帰属する当期純利益は、2015年第3四半期3,040万ドルおよび希薄化後1株当たり0.53ドルに比べて、6,230万ドルおよび希薄化後1株当たり1.05ドル。2016年第1四半期売上高は6億4,500万~6億9,500万ドル、売上粗利益率は12~14%を見込んでいる。 カナディアンソーラー(阿特斯陽光)の基本情報と関連記事