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はじめのいっぽのてまえ

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2016.11.06
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カテゴリ:映画

 ■レビュー内容
  【評価】一見の価値あり

 作品の時代は1930年代。奴隷制はなくなっていたが人種差別は歴然と残っている時代のアメリカ南部。白人は古き良き時代なんて言うのかなぁ、こんなひどいことが起こっていても…。黒人へのリンチが横行しKKKなんてのがいて、黒人にとっては恐怖の時代だったのだろう。メイキングで当時のことを楽しそうに話す白人とトム役のブロック・ピータースの恐怖と怒りが確かにあったと話す話とのギャップが恐ろしく感じる。
 兄妹の子役のふたりがとても良い。特に、妹スカウトは、大人の言うことがまだ理解できない。兄ジェムは、それが何となく理解できて、父の行動を見て大人へ成長していく。父アティカスは、子供でも一人の人間として対等に話をする。理想の家族像が見える。
 貧困と言う不満が黒人に向き、差別や暴力を産む。現代の状況に似ていないか、格差が拡大し貧富の差が大きくなり、持たざる者の不満がポピュリズムを産んでいる。人それぞれが、アティカスの姿勢を如何にして保つか…。共生とはこれほどまでに難しいのか。
 アティカスとボブとの場面の演出は秀逸。何事も暴力で解決しようと言う姿勢とそれには乗らないという姿勢。ただ、ブーへの恐怖の演出はちょっと過剰だったような気がするが…。まさか、ブーがロバート・デュバルだったとは…、メイキング見るまで分かんなかった。

 

■あらすじ【ネタバレ注意】■

 ピューリッツア賞を獲得したハーパー・リーの小説『ものまね鳥を殺すには』をホートン・フートが脚色し、「九月になれば」のロバート・マリガンが監督した社会派ドラマ。撮影は「ポリアンナ」のラッセル・ハーラン、音楽は「肉体のすきま風」のエルマー・バーンスタイン。出演者は「悲愁(1959)」のグレゴリー・ペック、新人少女メアリー・バーダム、新人少年フィリップ・アルフォード、ジョン・メグナ、フランク・オバートンなど。製作はアラン・J・パクラ。なおこの映画でグレゴリー・ペックは62年度アカデミー最優秀主演男優賞、脚色者のホートン・フートは最優秀脚色賞、セット美術のオリーバー・エマートは最優秀黒白美術賞を受賞した。
 1932年、アメリカは不況のドン底だった。アラバマ州メイコムという小さな町に、男やもめの弁護士アティカス(グレゴリー・ペック)は住んでいた。家族は彼と幼い子供たち、息子のジェム(フィリップ・アルフォード)、娘のスカウト(メアリー・バーダム)、それに家事全体を切りもりしている家政婦の4人だった。一家は静かな幸福な日々を送っていた。近所には狂ったブー・ラドレーが父に監禁されていた。
 ある日、農夫ボブが、娘が黒人の小作男トムに乱暴されたと保安官に訴えた。判事は罪を否認するトムの弁護人に、アティカスを指名した。町の人々は黒人を弁護したらただではすまぬと、アティカスに警告した。アティカスは不正と偏見を嫌い、何よりも正義を重んじる男だった。
 ジェムとスカウトは、狂ったブーを見ようとラドレー家へ忍び込んだ。しかしブーに発見され逃げ帰った。そのうちにスカウトとジェム宛ての贈物が、ラドレー家の前の木の穴に置かれるようになった。
 危害を避けるため、ほかの町の留置場に入れられていたトムはメイコムに戻された。いよいよ裁判の当日。アティカスは必死の弁護を行って被告の無罪を主張したが、陪審員は有罪と決定した。アティカスには、控訴審で判決をくつがえす自信があったが、トムが脱走してしまい殺される。トムの家族にこのことを知らせに行くと、ボブがやってきて、アティカスを威嚇する。
 スカウトの学校でハロインが催された。その帰りの夜道でジェムとスカウトは、ラドレー家の附近で何者かに襲われた。そこへ突然、第2の人影が現れ、襲った男をつかまえた。襲ったのはボブ、彼は胸にナイフを刺して死んでいた。2人を助けてくれたのは、ブー・ラドレーだった。保安官は、ボブは転倒し自分で刺したのだと言いこれ以上何も言うなとアティカスを制し、帰ってしまう。アティカスは、スカウトが保安官の言うとおりと言う言葉に迷いが消え受け入れるのだった。






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Last updated  2016.11.06 10:12:00
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