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先日、卒業式が終わったI恵ちゃんと食事をした。
I恵ちゃんは卒業式前に一時帰国して就職活動をしていた。 いろいろな会社の面接を受けて、どれも結構いい線までいくのだが、最終面接で落ちるケースが多かったらしい。 「うーん、なんか変なのよね。最終まではいい感じで行くんだけどお。最終面接で変なこと聞かれることが多いのよね。」 え?どういうこと?? 「うん。『うちは大変だけど、徹夜できる?』『マージャンできる?』『お酒飲める?』とか聞かれた。。。」 おいおい、それってさ。 最終面接で聞くことじゃないじゃない。 最終面接ってえらいさんが出てくるんじゃないの? 「そう、取締役だったよ。」 そんな質問されて、それでダメでしたって言われたって困るよな。 「ほんとそうだね。つまんない。。。。」 ということで、I恵ちゃんの就職活動、こんな話が多いらしい。 わたしが予想した以上に就職活動、苦労しているようだ。 しかし、この話には正直驚いた。。。 いや、I恵ちゃんが内定を取れないということは仕方ない。 それは企業との相性の問題もあるし、 たとえ不採用であっても、別に企業もI恵ちゃんも悪いわけではない。 わたしが驚いたのは、最終面接で 『徹夜』『マージャン』『お酒』 などが話題になったことだ。 いや、これがOB訪問や、一次、二次面接あたりならわかる。 わざと学生に対して厳しい質問をして反応を見るのも大切なことだ。 しかし、最終面接でこれはないだろ。 企業側は合否の最終決断を下す、役付きの人間が出てきてるはずだぞ。いわば、企業の顔と言っていい人間だ。 学生相手とはいえ、あまりに品がない。 わたしが就職活動をしたのは10年以上前、 バブルな時代ではあったが、いくつか受けた最終面接でこんな品のない質問を企業側から受けたことなど一度もない。 わたしが最終的に入社した総合商社をはじめとして、 内定した会社も落ちた会社も、立派な方々が面接官だった。 丁寧な言葉遣い、時事問題などから趣味まで幅広い質問。 学生がアホな答え(いま思えば。。。)をしても、にこやかな表情を崩さず。 それでいて、学生の人間性を的確に見抜いていた。 (ほとんど厳しい質問がなかったので、これはいけたと思ったら、あっさり落とされていたこともあった。。。) こんな方々ばっかりだった。 企業を代表している自負、誇り、余裕ある振る舞い。 素敵なビジネスマンだった。こんな風になりたいと思ったものだ。 それが今回、I恵ちゃんが面接を受けた感想は、 「もうばかばかしい。レベル低いよ、日本の会社」 だそうだ。。。。 ちなみにこの会社は某「東芝」ですがね。 みんながそうではないだろうが、 日本の企業人は、品位をなくした人も多いようだ。 学生にも完全に軽蔑されている。 景気が悪い、経営状況が苦しいのは仕方がないが、 人間としての誇りまで失っているようでは、 もはや救いようがあるまい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2003年08月01日 20時29分17秒
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