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総選挙が終わった。
昨日はインターネットの前で7時間張り付いて開票速報を見ていた。 こちらの時間で12時から19時頃まで。 さすがに疲れた。。。。 結果については、最初読売新聞の出口調査で 「民主200議席!」 と出たので、さすがに慌てた。 だが、最終的に落ち着くところに落ち着いたのではないか。 「小泉首相は信任するが、改革路線の進み具合の遅さには不満。 民主党には、政権交代可能な健全野党としての成長を期待する。 しかし、まだ民主党は政権を担うには不十分。」 今回の総選挙で示された民意とはこのような感じだろうか。 今回の選挙について「2003年体制の始まり」と評価した新聞があった。 大幅な議席増を果たし、ついに本格的な政権交代可能な二大政党制の始まりを予感させるまでに成長した民主党の努力には心から敬意を表したい。 しかし、この選挙が新たな時代の始まりとなるかどうかは、 これからの民主党次第である。 今回の議席増は、 間違っても「マニフェスト」や「主要閣僚発表」が国民に支持されたなどと勘違いしないことだ。 民主党議員の顔ぶれを思い出してほしい。 岡田克也、枝野幸男、前原誠司、古川元久、樽床伸二、浅尾慶一郎、近藤昭一、安住淳、島聡。。。。 日本新党、さきがけの結成時以降に政界に身を投じ、 10年以上にわたって、政権交代可能な政党を作るために地道な活動を重ねてきた面々だ。 彼らは時に自民党から素人扱いを受けながら、それに耐えてがんばってきた。 いまや彼らは3-4回の当選を重ね、いまや日本政治には欠かせない顔になってきた。 彼らだけではない。 落選を続けながらも、地方でがんばってきた若い候補者が今回当選してくるようになった。 彼らは、小選挙区で自民に敗れて比例復活で当選した者が多い。 だから、候補者個人が評価されたのではなく、「マニフェスト」や「主要閣僚発表」が評価されたのだというふうに考える人もいるだろう。 しかし、それは間違いだ。 今回の民主党の躍進は、1人1人の候補者、そしてそれを支える人たちの努力の賜物なのである。つまりはこういうことなのだ。 特に地方へいけばいくほどなのだが、 自民党と地域社会との結びつきは強い。 「商店会」「町内会」「青年会議所」「農協」「郵便局」「医師会」。。。 地方に住んで、仕事をすれば誰でもこういう付き合いがあるものだ。 ここでは、誰でも日頃直接的、間接的、いろんな形で自民党議員に世話になっていたりするのだ。 こういうところで 「民主党です」と言って若者ががんばるのは並大抵ではできない。 地域社会の集まりにいくと、門前払いを食わされる。 事務所を借りるのを拒否されたりする。 脅迫を受けることもある。 それでも、民主党の若者たちは頑張り通したのだ。 そして総選挙。 地域住民は、いろいろなしがらみから選挙の時に小選挙区で自民以外の候補者の名前は書きづらい。当然自民党候補者の名前を投票用紙に書いた。 しかし、総選挙では有権者にもう一票与えられている。 比例代表である。 そのもう一票をどうするかという時に、ふと思い出すのが 「民主党の若者の顔」。 「ああ、そういえば、あの『民主党の子』、 もう2回も落選してるのに、 毎日毎日通勤してるとき駅前に立って一生懸命演説して、ビラ配ってるなあ。 最初は頼りない感じで、商店会の会合に来たとき追い返したけど、 がんばってだんだん成長していい顔になってきてるしなあ。 比例代表は民主党に投票しようか。。。」 こんな感じで民主党に比例代表の票が集まったのだとわたしは思う。 民主党の成長は、 議席を得た若者が中央で何度も壁にぶつかりながらも続けた党勢拡大のための努力、 自民党の強固な地盤で困難に耐えながら続けた草の根の活動、 その結果、民主党の存在が日本全国で認められるようになってきたからなのだ。 わたしは民主党議員、スタッフ1人1人のこれまでの努力に心から敬意を表したい。 しかしながら、民主党が政権を獲るためには、まだまだやることがたくさんある。 今回の総選挙で民主党が提示した 「マニフェスト」はほとんど実現の可能性がない机上の空論にすぎない。 「閣僚発表」では脱官僚を唱えながら元官僚を財務相に起用し、 「知事と閣僚の兼務は可能」などと主張するなど、 これは全くもって悪い冗談としか思えない。。。。 政権担当能力は、まだまだひよこレベルである。 民主党は机上の空論が支持されたなどと勘違いすることなく、 更に地道な努力を続けることが大切である。 これまで以上に草の根から民意を拾うよう努め、 ただ官僚を嫌うのではなく、官僚から本物の情報を得られるよう人間関係作りに努め、 政策立案能力と実行力を高めていくことである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2003年11月10日 22時46分01秒
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