かみぽこぽこ。

久しぶりにマルチェロに会った。

マルチェロについては、
これまでこのブログ・メルマガで
何度か紹介しているね。
（マルチェロ）

私のPhDのコースメートで
アルゼンチン出身のイケメン。

長身で銀髪の長髪をなびかせ、
キラーンな視線で数多くの女性を
魅了し続けてきた彼。

博士候補生というよりむしろ、

「サルサの先生のお兄さん」

としてのほうが有名で、（苦笑）
学校内外のありとあらゆる
パーティに顔を出し、
サルサを教えていた彼。

かつて、ある日本人留学生が
友達に誘われて、
中華系のサークルのパーティに行った。

広い会場のほとんどが
中国人で埋め尽くされていて、
中華料理が振舞われていた
そのパーティの宴もたけなわなその時。。。

マルチェロが現れて、
サルサ教室を始めた。

中国人の集まりに、
なぜに突如マルチェロ。。。。（笑）

こんな感じで、
楽しいキャンパスライフを送っていた（苦笑）
マルチェロなのだが、
今日はなんか寂しそうだ。

どことなく、ぼ～っと
黄昏ている感じである。

どないしたん？？

マルチェロは言う。

「近頃学校の雰囲気は変わってしまった。
特に寮の雰囲気がね。」

そうかな？
よくわかんないけど。。。

「寮でパーティがないんだ。
昔は週末には毎週パーティがあったもんだ。

それが全然ないもんな。。。」

ああ、そう。

でも、まあそれだけみんな
勉強を一生懸命やってるってことだろうから
それはそれでいいんじゃないの？（苦笑）

「人生には、楽しみが必要だ。

とにかく、昔は寮の前の広場で
ギターをかき鳴らした奴がいたし、
毎週末はみんなでパーティをやって
踊ったもんだ。

そうやって楽しみを持ったからこそ、
勉強もできたんだ。

最近の寮の雰囲気は、
寂しいもんだぜ。」

彼の大演説は続いた。。。。（苦笑）

しかし、ちょっと思ったんだけど、
別に今年度の寮生が特別堅物揃いって
ことはないんじゃないかな。

ちょっとだけ私らの頃より
バカはいないように思うけど、
それは近年のうちの学校の
熱心な営業努力の結果で
いい学生が来るようになったってのは
あるだろうけどね。

でも、みんなそれなりに寮生活を
楽しんでいると思うよ。

ただ、私もそうなんだけど、
そういう場に呼ばれてないだけなんだよね。

マルチェロも私も
うちの学校ではもう古株。

今年度にうちの学校に来た人たちからすれば、
遠い存在であるのは仕方のないことだ。

マルチェロや私は学校の外に
独り暮らししているわけで、
ちょっとパーティがあるからって
お誘いがかかるなんて
そんなにあるほうがおかしい。

それでもこれまでは、
いろんな学校内のつながりから
声がかかったりもした。

知り合いの知り合いから
お誘いがあったりね。

でも、これまで4年間に
知り合いになった人たちも、
ほとんど国に帰ってしまった。

寮生活を共にして、
一番深い付き合いをした
修士時代の人たちは
ほとんど学校にはいないわけだし、
一番長い付き合いだった、
博士課程の1年上の年次の人たちも
ほぼ全員学校から姿を消した。

そして誰もいなくなったってやつだね。。。

あの社交的なマルチェロでさえ、
人との交流が減って
寂しがるくらいなのだから、
博士課程の最後の頃って
普通そんなもんなんだろうね。

いよいよ我々も
博士論文の執筆に
集中しなさいって
神様が言ってるってことかね。

黄昏るマルチェロを見て、
そんなことを思った。

それでは、また。