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2007年07月12日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
さて、「なぜ塩崎恭久は撃たれないのか。(後編)」です。

まあ、繰り返しますけど、
これを説明するのに、
裏のわけわかんない話はいりません。(苦笑)

これは表の話だけで、わかることなのだ。
塩崎長官の経歴を振り返ってみればわかる。

まず、自民党内だけど、
「政策新人類」時代の遺恨で
中川幹事長や清和会との関係は
仕方ないとしても
(2006年9月30日
安倍人事で見えたもの。(後編):中川幹事長の本心と塩崎官房長官のあまりに重い負担。
古賀派に属していることは
重要だと思われる。

古賀さんは、僕の類型では
「広義の財務族」に当たる。
人によっては
「狭義の財務族」だと
みなすこともあるだろう。

建設族・運輸族として
ずっとやってきて
自民党幹事長まで務めれば
公共事業の予算に
大きな影響力を持つことになり
財務省との関係が
自然に深くなっていく。

今、財務省はこの秋に始まるだろう
税調での大バトルに向けて
町村・中川秀連合と古賀さんを
頼りにして近づいていると思う。

塩崎さんのバックに、
この古賀さんがいるということ、
そして中宏池会という意味では
塩崎さんは谷垣禎一さんとも
関係が基本的に良好ということで
財務省に対する抑えが
きちんと効いていると考えられる。

次に、自民党外になるのだけど、
「政策新人類」時代以来の
枝野さんなど民主党若手との
深い関係があるのは
言うまでもないが、
それ以外にも、

「大蔵省改革与党プロジェクトチーム」

などでの活動を通じて
小沢代表を近い
旧社会党系幹部にも
コネクションがあると
思われる。

前回、書きましたよね。
僕は、旧社会党系の◇◇議員から紹介を受けて
塩崎さんにインタビューができたと。

この民主党との人間関係は
先に書いた公務員改革を
審議する委員会での

「塩崎長官の出席を求める」

という、民主党側の
塩崎長官に対する信頼に
端的に示されているように思う。

要するに、塩崎長官が撃たれないのは、
いや、むしろ敵側から
むちゃくちゃ強引なだけの安倍内閣で
唯一、まともに話ができると
信頼されているように思われるのは、

「政権の敵側に確固たる人間関係がある」

からに他ならない。

またしても、
これまでの安倍内閣総括と
同じような結論で
申し訳がないけれども。。。(苦笑)

安倍内閣は、敵との付き合い方、
もう、これに尽きるわけです。。。(苦笑)

最後に、政策の話をしたいのだけどね。(笑)
政策と言ってもね、
「教育3法」や「年金」や「イラク」や
「国民投票法」やそんな品のない
強行採決の話はいたしません。

お品よく、経済運営の話をしたいと思う。(苦笑)

うひょひょ。。。

これは、これまで断片的に
書いてきたのだけど
安倍内閣になって、
経済運営に変化が見られるわけだ。

そして、それには
塩崎長官の意向が
強く反映されているものと
思われる。

安倍内閣の経済運営とは、

(1)経済成長によって、財政赤字を削減することを優先する。
   増税は徹底的行革の後。
(2)景気の安定を維持した状態で、
   徐々に日銀の金利政策を正常化する。

これは、小泉時代のような、
「不良債権処理」なんかに比べると
落ち着いた経済運営なので
目に見えにくいものだが、
小泉時代とははっきりと違っている。

小泉時代には
上記の(2)がなかったからだ。

これは、日本経済の好転という要因に
塩崎長官の意向が加わった事で、日本経済の好転、
変化したことだと思う。

現在の経済運営のパワーゲームは、
基本的には塩崎長官をキーに、

「日銀VS財務省」

で、安定した景気の中、
日銀の公定歩合と財務省の財政赤字、
どちらを優先的に正常化するかという
せめぎ合いになっている。

それは、小泉時代の

「景気回復優先で、
日銀も大蔵省もどっちもダメ」

つまり、増税も
公定歩合引き上げも全部ダメで、
とにかく、行革による成長路線と
いう考え方とは
明らかに変わっているわけだ。

もっと簡単に言えば、
小泉内閣時は
塩崎さんと中川秀さんに
対立なんてなかったわけです。

どちらも成長路線だったのだから。

だけど、安倍内閣になって
次の段階に向かった塩崎さんと
小泉内閣の時の認識のままの中川秀さんには
ズレが生じたということだ。

この、経済運営の変化が
はっきり見えたのが、前編に書いた
2月の日銀公定歩合引き上げの際の
中川秀幹事長を静かに抑えた
塩崎長官の発言だったと思う。

この秋から税調の
大バトルですよ、というのは、
まさに、この安倍内閣の経済運営に対する
財務省の巻き返しということ
なんだけれどもね。

この、塩崎長官が静かに行った
小泉時代からの経済運営の転換は
外国から高く評価されていると思う。

僕は、経済学の英文ジャーナルを
チェックしてるわけではないけど、
英国の経済誌「The Economist」が
安倍内閣の支持率低下を
記事にしてるのを見ると

「安倍首相の側近たちは
その職を解かれるだろう。
しかし、塩崎官房長官は留任する」


と、書かれているんだよね。

The Economistが日本の政局を
理解しているとは思えないけど(苦笑)
ただ1つ言えることは、
これは経済誌だから、
日本経済の運営を見ている。

塩崎長官の静かで堅実な経済運営を
外国の経済誌が
高く評価していることを
示しているのだろうと
僕は思うんだよね。

ということで、
政局から最後は
政策の話にしました。

うひょひょ。。。(苦笑)

塩崎長官は、若手時代に
その能力を買われて
抜擢を受け続けたために

「下積みが足りない」(森喜朗さん)

いわゆる、55年体制下での
自民党若手議員としての
下積みの活動は
やってないかもしれないが
その代わり、「省中の省」大蔵省との
真剣な戦いを繰り返したことで
政治の世界でのけんかのやり方、
そしてけんかをするための人脈を
着々と築き上げてきたのだろうと
思われる。

塩崎さんは官房長官をやっていても、
「ポスト安倍」のような
人気は出てこない。

しかし、官房長官をやって
「ポスト小泉」と持て囃された
安倍首相や福田康夫さんが
結局、どうだったのかと考えると
人気なんて軽っちいもんは
どうでもいいものである。(苦笑)

これだけの安倍内閣への逆風の中で
1人淡々と仕事をやっている

「静かな喧嘩師・塩崎恭久」(苦笑)

の凄みに、
1つ注目してほしいと
思うわけです。

安倍内閣総括はこれで終わりです。

次回「かみぽこ政治学」は、
参院選後といたします。

それでは、またね。

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最終更新日  2007年10月28日 12時09分53秒



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