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PLAYWORKS岸井大輔ブログ

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2004.06.21
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カテゴリ:カテゴリ未分類
風邪の引きはじめだ。気が落ち着かない。
日課だけし、眠る。

***

人の継続性を共有する集団-4-1または、「継続性」と「共有する」の定義(集団の外部―4-4-1) (演劇の形式化 2004―4-4-4-1 6月20日の日記の続き)

ところで、今、我々の扱う集団の構成人物は、皆、自分が継続すると考えているという前提で議論しているとすると、集団O-O∩Pは、人物において同一性を保つ部分を人zであると考えているにも関わらず、自分達は、人zを持っていないと考えているのだから、自分達は継続しないと考えているので、前提と矛盾する。ここで、集団O-O∩Pを排除して議論を進めても良いが、人物は継続するにもかかわらず、自分には継続性がないと考える人間は容易に想像できる。(4-4-4-2参照)そこで、前提を少し正確にし、我々は人物を継続するものとして考えているというとき、人の同一性を保つ部分を何か想定しているものを指すとし、そのような考えのある人の集団について検討するものとする。(すると、集団O-O∩Pは、自分達を、人物ではないと考えている集団と呼ぶことができる。にもかかわらず、コミュニケーションをしているという既成事実は残るのであるから、人間ではあるのだが)
また、< >内の人間は、皆、< >の中に自分や他人がいることを意識している。つまり、他の成員も、自分とコミュニケーションがとれていると意識していると、信じ得る情報を得ている。ここで、私達は、最初(2章)で考えた、集団であるということは、コミュニケーションをしているという感覚があるということだ、というテーゼを、より正確に規定したことになる。
ところで、【 】で囲まれた人々は、やはり人の集まりであるから集団ではあるが、【 】内の人間は、必ずしも、自分達が、集団Oの成員から人zを持っているとみなされていることを知っている必要は無い。つまり、【 】内の人は、自分達が【 】内であるということを示すコミュニケーションの感覚がない可能性があるということになる。では、【 】で囲まれた人は集団ではないか、あるいは、集団であっても、コミュニケーションがないときもあると考えるべきであろうか。
ここで、集団Oに所属している人間は、ある人が【 】の中にいることを判断できるし、集団Oの他の成員も【 】の中の人と外の人を自分と同じように区別できるということを信じるための情報を得ているし、【 】内の人が、必ずしも自分達が【 】内とされていることを意識してはいないことを知っている。だから、【 】の中の集団もコミュニケ-ションの感覚があってできた集団ではあるが、そのコミュニケーションをしているのは、他人である可能性があるということだ。
まとめると、< >ではメンバー内相互にコミュニケーションがあるが、【 】ではメンバー内相互のコミュニケーションがなく、【 】外の人のコミュニケーションのみがある可能性があるということである。
具体的に考えてみよう。例えば、「両親ともに、人類である場合、その子供は、必ず、人として継続性を持つ部分人z1をもつ」と考えている集団O1を考えてみよう。ここで、人物aaを、「両親ともに、AA族である場合、その子供は、人として継続性を持つ部分、人z2をもつ」と考えている、とする。さて、人物aaは、両親ともに人類であれば、人z1を持つ。が、人物aaは、人物において継続する部分は人z1ではないと考えるのだから、集団O1には所属せず、集団P1に所属する。このとき、集団O1の各メンバーは、人物aaは人z1を持つと考えるし、また、他の集団O1のメンバーも同様に考えるだろうと推測するので、< >内では、人物aaに継続する部分があることについて、相互にコミュニケーションが成立している。しかし、人物aaは一方的に人z2を持つとして、【 】の中のメンバーに入れられるのだから、一方的に規定している、または、されている、だけであって、コミュニケーションが成立しているとはいえない。





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Last updated  2004.06.29 23:51:08


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