708536 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

PLAYWORKS岸井大輔ブログ

PLAYWORKS岸井大輔ブログ

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2004.06.22
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類
ポタライブ吉祥寺「移」木室・榊原と取材。やることはほぼ決まり。手の児がシリアスになった反動か、チャーミングな感じになる。
風邪による、吐き気と頭痛とまらず。

***

人の継続性を共有する集団-4-2または、「継続性」と「共有する」の定義(集団の外部―4-4-2) (演劇の形式化 2004―4-4-4-2 6月20日の日記の続き)

だから、ここで、コミュニケーションが成立するとは、< >内に互いが入っていることを互いが知っていることであり、だからこそ、集団が成立する感覚であるのだ、と言い直せる。であれば、人物ccと人物ddの間にコミュニケーションが成立したということは
1.ccに、ddの持つ情報が伝わる
2.ccは、ddの持つ情報が伝わったと、ddに伝える。
3.ccは、ddに、自分がddの持つ情報が伝わったということが、伝わったということが、ccに伝わる=ccとddは同じ情報を共有する集団であると、集団の成員すなわちccとddが認知した。
というように、ccとddの双方向で、相手に情報が伝わったということが認知されていると感じられることを言う。
だから、コミュニケーションが成立する、とは、何かが伝わること以上に、何かが共有されることであり、何かの共有が発生する、とは、集団が生成する、ということだ。また、コミュニケーションが不成立になる、とは、何かが伝わらなくなるということ以上に、何かが共有されなくなるということであり、何かの共有が消滅する、とは、集団が消滅する、ということだ。
しかし、また、【 】も、人の集まりではあるが、この人の集まりでは、それの成否と関わるコミュニケーションが、本質的には【 】の外で行われているといえる。ここで、【 】を集団ではないとみなすこともできるが、人の集まりは全て集団とみなしたいので、【 】の集団を、外共有集団と名づけることにする。これに対し、< >を内共有集団と名づける。
さて、本節冒頭4-4-4-1で検討した、内共有集団に所属しているにもかかわらず、外共有集団に所属していない人物、つまり集団O-O∩Pについて、具体的にイメージしておこう。
先ほどの例を続ければ、もし、細胞からできたクローン人間bbがいたとしよう。そして人物bbは、両親が人類であれば、継続する部分人z1を持っていると考えている、つまり、先の具体例の集団O1に属しているとする。しかし、bbには、両親がいないのであるから、bbはz1をもっていない。また、人には継続する部分があると信じているのだから、bbは外共有集団Pには所属しないが内共有集団O1に所属している。しかるがゆえに、自分は人物ではないとみなしていることになり、にもかかわらず、以上の意識をもつのだから、人間の部分は持つ。同じ議論は、集団O1に所属する人工知能ccについても言える。

****

余談

おそらく、外共有・内共有を使って、疎外だとか差別だとかを集団の視点から整理できますが、今は人物の継続性についてのみ議論しているので、話の展開を禁欲すことにいたします。
また、私達は、演劇の形式化のためにこの議論を進めているわけですが、それは、演劇とは、集団の自己表現である、と仮定してみたところに始まりました。しかし、【 】の外規定集団は、自己意識がないのだから、自己表現はしないと考ええる・・・ということは、【 】は議論から外れるように見えます。しかし、人の集団には、外共有集団のほうが多いくらいです。なので、当面、両者を対等の資格で扱うことにいたします。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2004.06.29 23:52:37


PR

Free Space

「PLAYS and WORKSは、寄付金を募集しています」

岸井大輔の劇作や活動は儲けを目的としてはいませんが、制作にお金はかかります。創作活動を支援してくださる方を募集しています。
詳しくは、kishiidaisuke(a)gmail.comまで。よろしくお願いします。

© Rakuten Group, Inc.