タイからのお客様に、ゆかたの着付けや風呂敷ラッピング講習を通して日本文化の紹介をしました
浜松市より外国人観光客誘致事業のお手伝いをしてほしいとの依頼を受け、4泊5日の日程で、浜松市に滞在しているタイの旅行業者や日本への教育旅行を検討している学校関係者ら6人に、浴衣や着物や風呂敷などさまざまな日本文化の紹介をしました。 午前中は、武藤染工にて注染ぞめのゆかたの生産工程を見学後、浴衣を着せて差し上げました。初めてのゆかた体験に、皆さんとても喜ばれ、たくさん写真を撮っていらっしゃいました。午後からは、浜松市茶室「松韻亭」にて、お庭や数奇屋造りの本格的茶室「萩庵」を見学後、お抹茶を召し上がれました。その後、私ども「着付けスタジオ華」の写真をお見せして、日本人と和装(きもの)文化についてお宮参り・七五三・成人式・結婚式の時のきもののお写真をお見せしながら、説明いたしました。 また、時期がちょうど桃の節句前だったので、つるし雛をお借りして、見せてさしあげたら、皆さんとても興味をお持ちになったようで、ネズミや金魚やにんじんなどひとつひとついわれを聞かれました。お見せする以上は、一応私も勉強していったのですが、「ひとつひとつ手がこんでいるわね」という感想で終わってしまいそうな私達とは違うなと関心致しました。 その後、風呂敷のラッピング教室をおこないました。6名分の大・中・小の風呂敷やおみやげに差し上げる帯の生地で作ったにおい袋を用意したり、お茶室の床の間に飾る掛け軸・花入れの手配等、スタッフとも打ち合わせを重ね、ボランテイアにしては、時間も費用もかかってしまいました。しかし、タイ旅行業協会の会長が、静岡新聞の記者のインタビューに答えて、「京都や奈良など日本を代表する都市を何度も訪れてはいるが、このように日本文化に触れる旅は、初めてだ。伝統文化を体験できる観光プランは面白い。」とおっしゃてくださったので、「おもてなし」の心で精神誠意接してよかったなと思いました。 おもしろかったことは、タイはあたたかいそうで、「貼るかいろ」のようなものはないらしく、「貼るだけですぐに温かくなるなんてすごい!」ととても不思議がっていらっしゃいました。 大変な面もありますが、外国の方が浜松市の良さを感じ、もっと多くの方が浜松市を訪れてくださったらうれしいです。私ども「着付けスタジオ華」も時間の許す限りそのお手伝いができたらと思っています。 この日の風呂敷ラッピング教室の様子が掲載された静岡新聞の記事や、その様子は「着付けスタジオ華」のHPに載せてあります。