ミニバラの繁殖法 接木2009.9.1接ぎ挿し活着 5月24日に試験的に接ぎ挿ししたシャリファアスマが3本とも成功しました。もう蕾を持ち始めています。 長さ15cmに切ったノイバラの枝に、シャリファアスマ3本を接いで、そのまま挿し木にしたものです。そんなことができるといしいしさんのブログに書いてありましたので試してみました。 シャリファアスマは3本全部成功しましたが、同時に接ぎ挿ししたミニバラ6本は、鉢が小さくて活着したのですが鉢増し時に失敗し、現在3本が残っています。同じ鉢に3種類を植え込んでしまいましたのでなにが残っているのか今はわからない状態です。とりあえず、これで接ぐのと同時に挿し木をしてもバラは活着することがわかりました。 しかし、接ぎ挿し方は、台木が長すぎて下からノイバラが出てきてしまいますのでその芽をかきとるのが面倒です。それにこの高さで活着しても栽培も困ります。本格的に接木をするのはやはり春先に台木に行ったほうが無難ですね。接ぎ挿しは親が癌種病にかかるなど緊急事態の回避策として考えておくほうがよさそうです。 2009.6.8 接ぎ挿し実験 バラの接ぎ挿しに初めて挑戦しました。5月24日に行なったものですが、2週間経過してここまで育ってきました。このままなら成功するのではないかと思いますので方法をご紹介します。 台木としたノイバラは、この冬に接木した台木の大きなものをプランターに植えて、そこから発生したシュートを使用しました。 シュートの太さはせいぜい6ミリ程度です。地植えならもっと太いシュートが出るのでしょう。シュートを16センチごとの長さに切り、台木としました。もちろん根は出ていません。 この挿し穂に、ミニバラの咲き終わった枝から葉芽のついている部分を切り取って、普通の方法で接木しました。接ぎ穂の葉はもちろん切り取ります。接木テープは冬に使用したものを使います。 こうして接いだ棒状態のノイバラの下部を鋭利な刃物で切りなおして、鹿沼土のなかに挿しました。挿すときも切り口を傷めないよう、棒でガイドしながら挿します。接いでから3日後には新芽が成長をはじめ、今はこのような姿になりました。 ノイバラについている芽は、取ったものと取らないものが混在しています。取らなかったものからは台木の芽も吹いてきました。それでも接いだ枝からの芽が出ていますのでそれほど影響は無かったようです。 置き場所はベランダの日陰です。外気に曝しておいたほうが後の生育が良いという実例があるようですのでそうしました。これで根が出ていてくれれば成功なのですが・・・。 写真の奥に2本挿してさるのは比較するために、ノイバラを接がないでそのまま挿したものです。 ついでに台木育成のために種をまいた後の状況の写真もご紹介します。 ノイバラ実生生育状況 ここまで育つのに約2ヶ月。うどん粉にかかりまくり苦労しました。まだとても接木に使えるような太さにはなりません。接ぎ挿しがこれほど簡単なら、台木を育てるより楽な気がします。 4月18日に発芽した状況はこちら。 台木の芽吹き比較 ミニバラを接木するために取り寄せたノバラの台木を一部をそのまま植え込んでおきました。来年に台木を自分で作ることが出来るのではないかと思ったからです。 右の台木は芽が良く吹いてきました。しかし左の台木は芽吹きの様子がおかしいです。枯れてはいないようですが、あきらかに勢いがありません。 左の台木はすぐに植え込んだものではなく、しばらくビニール袋に入れて保管していたものです。乾かないように新聞紙を濡らして全体をくるんだうえ、全体をビニール袋に入れて縛っておいたのですが、やや乾燥したようです。 この台木と一緒に保管していた台木に接いだ切りバラは成績にバラつきが出てしまいました。台木は届いたあとはバケツの水の中に入れっぱなしで保管する方がよいといしいしさんに教えて戴きました。来年は失敗しないようにしたいと思います。 接木成功 接木まずまず 接木失敗 先日接木したミニバラの結果が出ました。成功と失敗がありありとわかります。 一番上はマラガの接木で、勢い良く新芽が吹いています。外の棚に置いてあるのにこれだけ元気が良いのですから、活着するのは間違いないでしょう。これでマラガは予備の苗が確保できました。 次はペパーミントコルダナです。接ぎ穂に元気な枝が確保できませんでしたので、案じていたのですが、何とか着いているようです。しかし予断は出来ないです。枝の上のほうがパラフィンが厚く着きすぎていたようなのであわててかきとりました。 一番下は、明らかに失敗したものです。接ぎ穂は黒く色が変わり、台木から芽が吹き始めています。接いだときの枝の芽がはっきりしなかったのとパラフィンが厚く着きすぎたためのようです。 切り花を接木したものも結果が出てきています。こちらは着きやすさに品種の差があるようです。4種類接木したのですが気に入っているピンクインテュージョンだけが活着しそうにありません。これもパラフィンが厚くつきすぎています。パラフィンを溶かしたときにあまり熱いと枝が火傷すると溶けるぎりぎりの温度にしたことが却って悪かったようです。 思い切って温度を高くして、枝にうっすらとパラフィンが着くようにすること、それと接ぎ穂の芽がしっかりしたものを選ぶことが重要なようでした。次回はもっと上手に出来るようにしようと思います。 |