連日の雨でうどんこ病は姿を消したようです。それも一時的で乾燥するとまたうどんこ病が発生してくるかもしれませんね。
うどんこ病対策はこれまでいろいろ試行錯誤を繰り返してきました。まずは発生の予防ということでダコニールやルビゲン、フルピカフロアブル、バイレトンなどはもちろん、効果があるといわれたアグリチンキも使ってみました。しかしどんな農薬でも完全に防ぐことは出来ませんでした。
部分的に散発するうどんこ病を、真っ白になったところは切り取って焼却し、葉が波打って少し色が変わった程度のところには、重曹にカリグリーンを混ぜた濃厚液を指で塗布していました。
この方法は何とか効果はあるのですが、大きな欠点がありました。塗布した液が乾燥すると重曹が析出して白くなってしまうのです。これだとまたうどんこ病が出たようで紛らわしくなってしまうのです。
うどんこ病に重曹が効果があるという実績から昔購入しておいたオレートの注意書きを改めて読み直しました。主成分はオレイン酸ナトリウムというもので、ミカンなどの皮の乾燥を防ぐために使われている食品添加物認可物質。石鹸の成分でもあるようです。
このヌルヌルがアブラムシの気門をふさいで窒息死させ、アルカリ性でうどんこ病の細胞膜を破壊するようです。
試しにオレート液剤を小さな薬剤調合カップ(お酒のちょこより小さいです)に0.5ccほど入れ、そこに30ccの水を入れて(適当です)60倍ほどの液を作り、指につけて葉や蕾のうどん粉初期の部分をなで洗いました。
2~3日経ってもその部分にはうどんこ病が広がりませんし、重曹のように白くなりません。ゆがんだ形や変色は治りませんが、うどんこ病そのものは退治できるようです。安い薬ですので、うどんこ病でお悩みの方は試してみてはいかがでしょうか。使用する薬剤もこの方法なら少量で済みます。
(追伸 作った液は余っても捨てないで下さい。糊の様な物ですから、10日くらいは十分使えますので。)
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