どんなに薬を撒いてもうどん粉病は発生しますね。とくに花首にはちらほらと出てしまいます。そんなときにこれまでは切り捨てていましたが、効果的方法が見つかり今はこうして咲かせています。
うどん粉病治療薬
前回ご紹介した方法は、オレートの濃厚液を塗ることでしたが、それにさらに一工夫加えました。これもうどん粉病の治療薬であるカリグリーンを混ぜることです。
オレートはアルカリ性なので混ぜることのできる治療薬を考えていたのですが、カリグリーンも同じ系統ではないかと混ぜて試してみました。
その結果は、オレートだけよりも更に効果があるのではないかなと心なしか思います。
10~20倍程度にした濃厚なオレート液10ccに、カリグリーンの粉を耳かき1杯分くらいを溶かすだけです。これを直接水彩用の筆で病気にかかった部分一帯に塗りつけます。
うどん粉病治癒痕
うどん粉が発生している部位に、この混合液を筆で塗ると、その部分が紫色に変色します。しない場合もありますが、病気の侵食が激しい場合はだいたい変色するようです。
そうしてそのまま変化せずにうどん粉病もそれ以上進展しません。治療の痕は残ってしまいますが、せっかく育ってきた蕾を摘み取ることは勿体無いので、こうして咲かせることにしました。
花が咲いてしまえば隠れて見えなくなってしまいます。花首だけでなく部分的に見つかるうどん粉病なら葉であろうと茎であろうとその効果はてきめんです。こうして作った液を捨てないで置いておいて、毎日の巡回のたびに見つけたら塗りつけます。それでだいたい大発生は防げています。ただ広範囲に発生するのを防ぐためには、予防薬散布は欠かせません。
農薬をどれだけ頻繁に撒いても、花首など新しく成長している部位は薬がかからないところが出てしまうのですから、うどん粉病は発生してしまうものだと思って、部分的にはこうして対応した方が良さそうかなと思っているところです。