挿し木苗にもガンシュ病
ガンシュ対策として、昨年春に挿し木をして予備苗を作っていました。順調に成育し、秋には花まで咲いていましたの、安心して植え替えを始めたところ、なんとガンシュ病に罹患していたのです。
挿し床は無菌の鹿沼土。ガンシュ菌が居るわけがありません。それがこんなに大きなガンシュのコブになっていました。マラガを挿したのですが2本ともガンシュです。一緒に挿した切花品種「かおり」は発病していませんでした。
挿し木をするときに切った刃物のほうにガンシュの菌が付着したのでしょうか。ウイルスと違って菌を甘く見ていました。こうなると植え替え用具からシートまですべてにガンシュの菌が撒き散らされている可能性があります。
今年はすべての植え込み用土を新しい土に替えていますので、大丈夫だとは思うのですが、古い土を捨てるのにシートを使い、罹患した株を捨てるのにハサミを使っています。それらの消毒はいちいちしていませんので、わずかでも付着している恐れはあります。床にも土が散らばりました。
これからどうやって消毒するか研究しなければいけませんが、最悪の事態では、今年のミニバラすべてにガンシュが発生することもありそうです。そうしたらどうするか戦々恐々です。ミニバラ栽培が出来なくなるかもしれません。
追伸
バラの病気と害虫という本で調べたら、接木や挿し木の作業をするときには刃物を煮沸消毒、火炎消毒、次亜塩酸ナトリウム100倍液に漬けるという方法が書いてありました。次亜塩酸ナトリウムとはキッチンハイターなど漂白剤の主成分だそうです。
次亜塩酸ナトリウムは料理店やプールの消毒に良く使っているそうです。キッチンハイターなら手軽に入手できそうですので、今度からそれを使ってみようと思います。
土の消毒は土壌くん蒸など本格的な対策なようで、とても手に負えません。バクテローズという薬剤もあるようですがかなり高価でしかも有効期間が3ヶ月と短いですので入手しても無駄にしそうです。