江戸つまみ細工の本を見てから、絹の布で作る花の魅力に取り付かれて、本で紹介されている技法で花を作るだけでなく、新しく作り出せないかと試行錯誤しています。
その一端をご紹介します。
絹布つまみ花大輪試作
絹布つまみ花各種試作中
絹布つまみ花アレンジ試作中
江戸つまみ細工では、カンザシやブローチなどが作られていますが、そうして小さなものでなく、この技法で普通の花に似た大きな作品が作れないかいろいろ試してみているのです。
本には剣つまみや丸つまみなどいろいろな技法が紹介されています。そうした技法の延長で、大きな布キレを使用すれば花弁も大きくできることがわかり、花は作れました。そうして作った花の中心をどのように飾るかも材料を集めて試行錯誤。でもなんとかまとまった感じです。
問題はつまみ細工で葉らしいものを作ることでした。どのつまみ細工の本を見ても、葉らしいものが作成されていません。カンザシやブローチなど身の回りの装飾品を作るのがつまみ細工ですから、大きな葉を作る技法など必要なかったのですね。
それで工夫してなんとか葉らしいものを作成することが出来ました。つまみ細工に紙粘土細工の葉ではやはり似合いません。つまみ細工の材料を作ることが全体の調和を生むようです。
ここまで作ることができましたので、もう少し別のイメージを持った葉のアレンジが出来ないか考え中です。
解体した着物の生地を見るとともに、図書館から借りたちりめん細工の本を見ていると、また別の興味が沸いて来ています。地方で作られている吊るし雛はこうした材料で作られているのですね。布にはいろいろな活用法があるようです。これから何ができるのか、調べることが楽しみです。