カテゴリ:算数
もう、きっぱり足を洗ったはずの家庭教師ですが、三顧の礼に負けて、お一人だけお引き受けすることにしました。
依頼内容・・・学年でトップクラスの成績をトップにしたい・・・ 苔むさずの声・・・そんなにできるお子さんは教えたことない・・・ 中学時代はすーっと頭に入ってきた数学が、まったく覚えられなくなった。どうしよう。という焦りまくったご依頼です。 ゆとり世代の最初の試練は中高一貫教育で内部進学してきたお子さんと高校から混ざったときに始まります。中学時代の教育内容が全く違いすぎる。そのお子さんの場合も、ゆとり教育時代の履修不足が原因ではないかとの仮説をたてて、診断してみました。また計算力も問題です。中位のお子さんの場合は「ゆっくり考えて」計算しても構いませんが、トップを目指すのならば、ピンときてぱっと答えがかけないと致命的に時間が足りなくなってしまいます。 まずは計算力診断のために基本の因数分解。中三レベルから高一レベルまで複数問題をそろえて、タイムトライアルをやってみました。出典は「チャート式 中3数学」と赤チャート数IAです。概ね中三の内容なら16問解くのに90秒前後、二分を切らないとトップクラスの計算力があるとはいえません。 件のお子さんの場合、二分四十秒かかりました。そこで、同じ問題でよいので、1分30秒を切るまで繰り返し因数分解をやってみるように、とプリントを渡しました。 また、試験問題では基本中の基本はきちんと押さえて答えられるようですが、基本に準じる重要問題では公式が頭に入っていないようでした。これはゆとり以前では中学で履修していた内容を高校に移管したため、高校の進度が異様に早くなり、演習ができていないためと判断しました。 そこで、参考書に使っている「ニューアクションα」の例題をこつこつ「書き写す」ことを勧めました。 一日目 例題を見る。actionを見て解く。1-2分で解けなかったら解答を写す。写した問題は印と日付をつける。 二日目 印がついた問題を解く。1-2分で解けなかったら解答を写す。写した問題は印と日付をつける。新しい問題に目を通す。 繰り返し・・・。一日あたりのノルマは4-5問ということで毎日チェックを入れることにしました。類題は手をつける必要はないともいいました。ありがちな間違いは、解ける問題は類題まで解き、解けない問題を放置することです。 とにかく、浅く、広く、少なくとも一回は類題に目を通して準重要公式にも手を出すこと。 チャート式世代には寂しいことですが、生徒さんに合わせて「ニューアクションα」を購入することにしました。こちらの方が類題数が多く、辞書のように使えそうです。私が言っているのは「辞書を読め」ということに等しい。無理を言っているので定期的に問題を精査します。 ガッツ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.02.11 13:28:47
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