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「よう、飯行かねぇか。」
暁が実験データとにらめっこしているところに、衛がのんびりと登校してきた。 カフェの一角に向かい合って座ると、暁はコキコキと肩を鳴らした。 「なんだよ、気持ち悪いな。肩凝ってんのか?」 衛は冷やし中華を食べる手を止めると、怪訝な顔をして暁を見た。暁はコロッケカレーを一口食べると、しょうがねぇだろ、音ならすと気持ちいいんだもん。と言って左肩をぐるぐると回した。 「そのジジくさい肩マッサージしてやるから、うち来いよ。」 衛の誘いに、暁は一瞬食べる手を止めて、考え込んだ。 「何?あの小僧と約束でもあんのか?」 衛は左手で眼鏡をクイッと上げた。暁は、いや、別に約束とかはない。と答えると、行くよ。と笑いかけた。 「ちょ、どこマッサージしてんだよ。」 ソファーにうつ伏せになっている暁の肩を揉んでいた衛の手が、背中に回り、Tシャツの中に入ってきた。 「さあ、どこでしょう。」 衛は耳元でそうささやくと、耳たぶをかんだ。その間も手はTシャツの中をまさぐることをやめない。 「もう、やめろって・・・あっ」 胸の突起を摘まれて、思わず声が出た。衛は左手で暁の胸をもてあそびながら、背中に舌を這わせる。暁はぞくぞくっと背中を震わせながら、息を上げる。 「こっち向けよ。」 暁が身体の向きを変えると、衛はかぶさるようにしてキスをした。角度を変え、舌を絡ませ、歯の裏をなぞり合いながら、徐々に高ぶっていく。お互いにお互いの服を脱がせながら、直に身体をこすり合わせる。 「ん・・・」 衛は自分の手のひらを舐めると、その手を暁のトランクスの中に手を入れた。首筋にキスを落としながら、ゆっくりと動かす。暁も身体を揺らしながら、同じように手のひらを舐めて、衛のモノを触った。お互いの手の中で相手のモノが徐々に大きくなっていく。衛は手の動きを早めながら、暁の胸に舌を這わせた。 「んあっ・・・は。」 暁は堪らず腕を伸ばして触っていたモノを手放すと、代わりにソファーの端を掴んだ。その様子を見て衛はニヤッと笑うと、わざとグチュッグチュッと音を立てるようにして左手を動かした。 「はっ・・・あ・・・んっ」 暁は息をはずませ、無意識のうちに腰を動かした。その腰の動きに合わせて衛が手を早める。それから空いた方の手と口で執拗に胸を攻めた。 「ん・・・も・・・う。」 暁がイクと言葉にならない声を出すと同時に、衛は左の乳首に軽く歯を立てた。 「ああっ」 弓なりに身体を逸らせて、暁がはじけた。 --- 君が思うほど僕は君のこと好きじゃない・11 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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