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 ミーティングルームの中で、山崎は呆けたように一点を見つめていた。衛が部屋に入ると、怯えたようにビクッと肩を震わせた。
 「・・・大丈夫か?」
 衛は、暁が座っていた席に座ると山崎の様子を伺った。山崎は色を失った目で、膝の上で組んだ自分の手を見つけると、ぼそっとつぶやいた。
 「アキラさんを怒らせてしまった。」
 衛は腕を机に乗せると両手を顔の前で組んで身を乗り出した。
 「あれはあいつの防御反応なんだ。追い詰められたから突き放した。別にヤマサキのこと、嫌いになったわけじゃないと思うぜ?あいつは追いかけられると引くタイプなんだよ。」
 山崎は姿勢も視線も崩さない。
 「だからって、俺なんかが引いたところで、追いかけてくれるわけがない。忘れられるのがオチだ。」
 確かにな、と衛は思った。正直言って衛が山崎にかけてやる言葉はこれ以上なかった。
 「・・・あいつと、俺と、何が違うって言うんだ。」
 山崎の目が微かに揺れた。突きとめてやる。そう言って山崎は立ち上がった。
 「おい」
 衛は何か不穏なものを感じて声をかけたが、その声は彼には届かなかった。

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君が思うほど僕は君のこと好きじゃない・33
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最終更新日  2006年04月06日 20時45分02秒
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