団塊シッポのつぶやき4年ほど前から、個人的ネットワークを大切にしたいと願い、今までに出会いこれからも可能であれば繋がっていたい人たちに呼びかけ、 ミニコミ誌を年に二回程度発行している。 今週中に最新号を発行することを目指して、 朝から集まった原稿などの編集作業をしている。 最初の頃は物珍しさもあって、黙っていても原稿が集まったけれど、 最近は少し飽きられたのか、原稿がなかなか届かない。 それでも、「書けないけれど読みたい」というワガママな人は多いので、 まあ、みんな忙しいのだろうと大目に見ているところ。 さて、私の友人・知人なので同世代が多いせいか、 今回の原稿には「自分や家族の健康・病気・死」などに関するものが多い。 さらに、「定年後、老後」に触れたものもある。 当然ともいえるが、 これらのことを書く時には、そこはかとない不安が漂う。 世の中も、これからの不安を煽ることが多く、 どっちを見ても元気になりにくい。 そう思いながら、先日書店でパラパラと見た「文芸春秋」を思い出した。 「特集 団塊1085万人のこれから」というタイトルに惹かれて手に取ったものだ。 もちろん全部を読んではいないのだが、 「悲観シナリオに騙されるな」とあるように、 全体的に団塊世代にエールを送るものだったと思う。 私は昭和25年生まれだから、団塊世代のシッポである。 ほとんど団塊世代と言って良いのかもしれないが、 圧倒的多数の先輩達の背中を見ながら生きてきたという感じ。 小中学校時代の彼らは、とても元気で頼りがいのある人たちだった。 青春期には、先輩達は熱に浮かされたように学生運動の旗を振り、 私たちを随分アジって下さった。 どのように世の中を変えてくれるのかと思っていたら、 あっという間にちゃんと就職・結婚したりして、 企業戦士や教育ママになっていったようだ。 そのうち、それぞれに社会の中核となっていったはずで、 人数が多いせいか色々な人がいるようにも思う。 しかし、青春時代に(先輩達に)期待していたほどには、 個性的な大物はさほど多くもないような・・。 気がつけば中年になり、なぜかこの世代、昨日の日記にも書いたように 少し脆いところがある人も多い。(分母が多いから目立つのか?) もちろんこの私は、圧倒的大多数の「その他大勢」として生きている。 それでも、この世代の強みは、やっぱり人数が多いことだ。 人間は、お互いに協力し合うことが出来れば、 様々な困難も何とか乗り越えていけるものだ。 文芸春秋で堺屋太一さんが、 「ブーム”を創り続けた世代が新たな『富』を生む」と書いていらっしゃるようだが、 そこまで楽天的には考えることは出来ない私だが、 そこそこ元気に生きてゆくんじゃないか、とは思う。 私もそうなのだけど、 結構自分の身を守ろうとする力のある人も多いと思う。 やはり、たくさんの同世代人との競争や切磋琢磨の中に生きてきたから、 打たれ強いと言う面もあるかもしれないし、 退職後は競争からははずれて、 多少の蓄えと年金でつましくのんびり生きようとするのではないか。 でも、その前に「燃え尽き症候群」に陥る人もいるだろうから、 そこが要注意だ。 さて、私のミニコミ誌も、 老後は全国に散らばっている友人達を訪ねたり訪ねられたりして、 生きがいとはいえないまでも、時々は楽しい時間を持てるようにとの一手である。 それになにより、「ボケ防止」には文章を書くことも効果があるだろう。 みんな、私より先にボケるんじゃないよ。 ボケるのがいやなら、原稿書いてくださいな。 2005年03月14日 |