カテゴリ:中国変な日記
水木しげるの描く 妖怪の中にいそうと言われがちなshanghai-kです!
昨年のとある日 北京に出張に行った。 とある工場での作業で1か月程北京に滞在していた。、 (北京なのに軟禁とはこれいかに?) 忘れもしない12月24日の日がやってきた。 ちまたでいうクリスマスイブの日だ。 同僚達は、退社後にいそいそと 北京市内のKTVのクリスマス特別イベントなどに出かけていった。 仏教徒の自分は、バテレンの祝い事なぞ全く興味がないし、 くそ寒い中、外へ出かけるのも面倒くさいので、 工場の敷地内の宿舎に戻り、布団に入って本を読んだりとくつろいでいた。 ちなみに、 その日の朝の気温は-13度 外はうっすら雪が積もっている。 最高気温が-5度とかありえない気温で日中でも雪がとけない。。。 宿舎内は、ろうかや部屋には暖房が完備されており、 建物内は非常に暖かい。屋内は上海で生活するより快適だ。 ![]() ![]() そして、夜10時頃だろうか。 ふと気づいた。 すげー寒い。。。 建物内の暖房が全て切れている。 部屋の暖房も切れている。 別のコンセントに指し直したがだめだった。。 部屋の蛍光灯はついているので、 恐らく、暖房器具がつながっている電源がブレーカーが落ちたのか、 元の電源が故障したかだと思われる。 仕方がないので、 ありったけの洋服を着こみ、布団に入っていた。 ふと気づいた。 すげー寒すぎる。。。 ありえないぐらい寒い。 体の震えがとまらないぐらい寒い。 なぜ、バテレンの祝い事の日に自分一人が、 真冬のくそ寒い北京にいて、 暖房がつかないくそ寒く、くそ汚い宿舎にいて、 こんな世界中の不幸を背負ったような思いをしているのかと、 はらわたが煮えくり返るぐらい頭にきた。 っていうかこのままだと本当に死ぬ。。。 死の危険を感じた。。。 勝手に人の部屋をあけ、片っ端から暖房が付くかどうか試したところ、 向かいの部屋の暖房は問題ない事に気づき、そこら中の部屋から延長コードを探し、 自分の部屋までつなぎ、暖房をつけた。 部屋がだんだん暖かくなってきた。。。 ふと気づいた。 すげー幸せだ。。。 今まで気が付かなかった。 暖かい部屋で、暖かい布団で眠れる事が こんなに幸せだったなんて。。。 「何でもないような事が~ 幸せだったと思ぉおうー」 と口ずさんだかもしれない。。。 そう。 きっと、暖かい部屋で、暖かい布団で眠れるという、 ごくごく当たり前の事が、 どれほど、 幸せだったのかという事に気づかされた。 きっと、この気づきこそが、 自分の人生最大の 「クリスマスプレゼント」 なのかもしれない。。。 (次の日はちゃんと直っていた) 冬が来て思う。 暖かい布団で眠れるって幸せだなと。。。 今年また、 北京のとある工場から連絡があり、 また北京に来てほしいと言われた。 が、全力で拒否して、先延ばしした。 こんな 「クリスマスプレゼント」 もういらない。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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