浄法寺の鯖弘法
にほんブログ村 愛知県豊田市本新町4丁目の浄法寺。ここには四国霊場八十八箇所ミニ周遊の石仏が並んでいます。しかし、浄法寺の四国八十八箇所周遊には奇妙な点が幾つもあります。奇妙なのは弘法大師の座像に紛れて、関連のない仏像が幾つも含まれていることです。先日ご紹介した高見観音(コンクリート像)もそのひとつです。注意深い方は、先日の高見観音の写真をご覧になり、気づかれたかもしれません。お分かりでしょう。高見観音の横に、鯖弘法(鯖大師)が立っています。四国霊場には「鯖大師本坊」があり鯖弘法が祀られています。だから四国霊場八十八箇所周遊に鯖弘法があってもおかしくはない。そう思われるかもしれません。ところが、「鯖大師本坊」は四国別格霊場 第4番札所です。「別格」は四国霊場八十八箇所に含まれません。もし別格も祀るなら、別格二十箇所もなければなりません。しかしあるのは別格第4番札所のみです。さらにこの鯖弘法の台座も、他の八十八箇所の石仏と異なります。形の異なる台座に「三好〇字黒笹(〇は町?) 六十二番」と、浄法寺のある豊田市とは別の地名が刻まれています。この鯖弘法は、三好町黒笹から移設されたのでしょう。よくあることですが、お寺の御住職が趣味で仏像をコレクション、いやもとい、貴重な仏像の保護のために集める場合があります。この鯖弘法も、四国別格霊場二十箇所巡りの中から、鯖弘法だけが移設・保護されたものと推定します。そうすれば、皆さんも予想されるでしょう。その通りです。この場所には、さらに珍しい石仏もあります。次回はその石仏をご紹介します。【 季節限定 いちごモンブラン 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村