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2006年03月27日
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カテゴリ:科学と社会
東京地方裁判所の示した「取材源を秘匿することは認められない」という判断に対して、日本新聞協会と民放連が「取材源の秘匿を貫く」との緊急声明をだしています。

声明全文>
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060318/mng_____sya_____008.shtml

これに対して、日経ものづくりブログでは、技術分野での貴重な内部告発の取材例をあげて、
>こうした方々が大きな危険を冒してまで情報提供してくれるのは,技術に携わる者の良心があるからです。私たちは,それに真摯に応えていかなければならないと思っています。取材源秘匿は鉄則です。

と同調しています。
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/TOPCOL/20060324/115359/

「良心」に頼るシステムは危険であることは、最近の株経済、対外貿易、研究捏造の問題生起をみればあきらかです。

企業はその失敗で会社がつぶれる事態にならないとなると、改善策に積極的でなくなるでしょう(つまり大資本企業ほど事故から学ばない)。

研究者は保身と業績アピールのためなら、自分以外の人間に事故があって欲しい(つまり捏造してでもデータを売りたい)。

マスコミはどうせ一時的にその部署にいるわけだし、署名記事が当たり前ではないから、無責任に事故暴露という花火が上がればよい(つまり事態が改善しない方が商売になる)。

消費者・市民の多くはもう幻想を持っていません。あらためて問われれば持てないでしょう。
事故があっても大企業は改めないし(繰り返すし)、中小企業は消えてしまって責任が問えない。
研究者もうそをつくから告発なんて信用できない。
マスコミは責任逃れに「報道の自由」「取材源の秘匿」を振りかざして信用できない記事を書き散らす。

ここから来る諦観が「地球人類は今、史上最も悪い環境に住んでいる」という意識に結びついているともいえます。少し飛躍しすぎているかも知れません。

営業で現場をまわった経験からいうと、市民レベルではどうしても、顔の見えるコミュニケーションで無いと納得できないのではないでしょうか(逆に顔が見えるように思うと論理的・科学的に筋が通らなくてもコロッとだまされますが)。

マスコミの「コミ」と口コミの「コミ」は違う言葉なのでしょうか?そうではないと信じたいものです。

私はアスペルガーのためか、「こういう誰も信用できない状況」に大変弱いです。技術研究開発の仕事を選んだのは「自分ができる仕事、人の役に立てる仕事」だと思ったからですが、所属する組織でステークホルダー(株主や消費者、周辺住民まで含んだ、影響を受ける人たち)に対する誤魔化し・不正義があると納得できないのです。

内部告発をするような人間は組織の一員として存在するべきではない、それは組織を安心して運営することが出来なくなるからだ、というのが一方ではあります。

結果は一人で磨り減ってゆくしかないのです。このブログも更新がままなりません。気楽に気にしないで、自分の仕事にだけ集中していればいいのでしょうか。





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最終更新日  2006年03月27日 17時28分38秒
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