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小学校や市立図書館に行けば、必ずあった江戸川乱歩全集。 かなり前の製本なんで、当然今は絶版状態。 前に出た復刻版は挿絵画家が変わっていた。 「自分に話があると思っていた」という藤田新策の画は明らかに軽く、違和感アリアリ。 実際レビューでも酷評の嵐。 そして、改めて発売されたのが、オリジナル これこれ、やっぱコレだよ 柳瀬 茂の毒々しい油絵がインパクト絶大 オリジナル全集と若干順番が違うのが気になるが、そんなのはどうでも良い。 名探偵・明智小五郎 変装・乗馬・射撃に加え“分身”も披露したスーパーマン 彼に忠実な助手・小林芳雄を団長とする少年探偵団(パトロンの子息&令嬢)、 シャーロック・ホームズの「ベイカー街遊撃隊」に相当する浮浪少年部隊・チンピラ別動隊。 彼等と変装の名人で、美術愛好家としての顔も持つ怪人二十面相のエンドレスな抗争。 「サーカスの怪人」で元曲芸師の遠藤平吉と正体を暴かれる悪党ではあるが、 アルセーヌ・ルパン同様に"絶対人は殺さない”のが信条。 途中で「四十面相」に改名するも、いつしか二十面相に逆戻り。 謎の怪人・機械人間・ロボット・動物・・・ 毎回のように怪物キャラを創出した乱歩の発想は凄いと思う。 令和の世になっても未だ実用化されてないジャイロコプターを、明智&二十面相は簡単に使いこなす。 ただ、後半はストーリーが「お約束」になってきてる。 「君は怪人二十面相だッ!」 明智の台詞は良いとしても、二十面相が"最後の切り札”とする爆薬は毎回水浸し 大人&悪党の二十面相&手下が、数多いとはいえガキ(しかもお坊ちゃま)相手にあっさり捕まるだろうか 結構ツッコミどころが多い。 前にも記した復刻版がクソだったんで、オリジナルを揃えられたのは ただ残念なのが、オリジナルでは登場しない明智&小林を登場させた他作者によるリライト版が全集から外れてる・・・ 「蜘蛛男」「魔術師」「吸血鬼」「妖虫」「恐怖王」はかなり猟奇的&残虐シーンが多いし、 「化人幻戯」の犯人の異常性欲は、子供には刺激が強過ぎる テレ朝ドラマで天知 茂のニヒルな明智&荒井 注のおっちょこちょいな波越警部はハマり役だったが、
原作完全無視&確実に殺されるポルノ女優のエロシーンはドン引き そして犯人役のヒロインはラストで逮捕される事無く"服毒自殺”がお約束・・・ 鏑木 創のテーマ曲は好きだったけどね(音源化されてないのが惜しい)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.11.19 17:53:00
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