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シックライフ・シックハウス症候群・化学物質過敏症・アレルギーなどに関する事柄

シックライフ・シックハウス症候群・化学物質過敏症・アレルギーなどに関する事柄

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2010.08.19
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建築材料から放散される化学物質が室内空気の汚染原因の一つになり、健康に対しても悪影響を与える物質も含まれています。


では、一体どのように建材から化学物質が放散されているのでしょうか?


ここでNPO法人シックハウス診断士テキスト(上)第二章にある「建材からの化学物質の放散の形態を分類(下記破線部分内)」 を参考に説明していきます。

放散の形態には2通りあり、いずれも製品表面からVOCが放散します。

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 ■ 蒸散支配型

  ・ペンキ、ワックスなどの液体製品
  ・溶剤が乾燥または表面に存在する揮発性有機化合物がなくなるまで放散
  ・汚染化学物質が室内に放散される速度は温度と表面付近の風速に影響を受けやすく、
   比較的短期間で放散


 ■ 拡散支配型

  ・合板、ビニール壁紙
  ・建材内部に含まれる汚染化学物質が建材表面にしみ出してきて、空気中に放散
  ・周りの風速の影響をさほど受けず、放散量も少ないが、長期に渡り放散

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まず、蒸散支配型は、

ペンキやワックスなどの液体製品では、溶剤が乾燥するまでに大量に発生し、その後は短期間で放散量が低下します。

 
次に、拡散支配型ですが、

合板やビニール壁紙など建材内部に含まれている有機物質が、建材内部をゆっくり拡散し表面にしみ出してくるので、表面からの放散は建材内部の汚染物質の動きに支配されます。


そこで一般の建材からの化学物質の放散は、

材料が新品で施工したとき、材料表面および内部の化学物質の濃度は高濃度で均一で、表面から多くの量が放散します。
そこから時間の経過と共に材料表面の濃度が薄くなり、放散量も急激に低下します。ある程度表面の濃度が低下すると、建材内部の化学物質が固体内の拡散により表面へ向かってゆっくり移動し、表面から長期に渡って徐々に放散していきます。


建材からVOCが放散する時間は、建築材料、放散物質、室内濃度、湿度、換気状態などによっても異なります。


一般的に温度が高く、湿度が高い方が放散量が多くなります。

これは、温度の上昇によって表面および内部の化学物質の放散と拡散が促進されるのと、建材内部での加水分解の促進によってVOCの生成、内部拡散の上昇などが原因とされます。

 ※ 但し、湿度の場合、温度の上昇と比較するとその影響は小さい。


このようなVOCの放散以外にも、建材表面がこすられることによって微粒子になり出てくる場合もあります。






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最終更新日  2011.08.06 19:30:51
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