塾講師ママ中学受験サポート国語-合格だけでいいんですか-

中学受験、今までいろいろ我慢してきて、
この子なりに精一杯やった。
合格にふさわしいぐらいに。

でも、もし万が一不合格だったら･･･？

心の準備として、読んでもらえたらいいなと思います。

（できれば、以前に書いたこちらから読んでもらえるとうれしいです。
　→「不合格という結果について」）



私はこのブログで、「志望校決定はわが子を基準に」と言ってきました。

合否についても同じです。

もしも第一志望校が不合格だったら。

「この子の頑張りを見抜けない学校とは、合わないってこと。
　それよりもこの子の頑張りを『合格』と評価してくれた先生のところに通う方が幸せ。」

そう考えればいいと思います。
強がり？

いいえ。

いわゆる難易度ランキングとか、偏差値ランキングって、
そこを受験する生徒達の偏差値の平均です。
つまり、　中学受験時点での『生徒の』頑張りのランキングであって、
その学校の指導力ランキングでもなければ、先生の資質ランキングでもないのです。
偏差値のいい学校ほどいい教師がいるというわけではありません。

Ａ中学の最下位と、
Ｂ中学のトップクラスとなら、
これから６年間の授業はどちらが理解し、吸収していけるか。

私学のカリキュラムは限界まで速いです。
上位の子しかついていけない前提ではないか？と疑いたくなるほど。
それに加え、今の子どもたちは、打たれ弱い子が多いですから･･･
私個人的には、生徒の半分よりは上位で合格しないとその後の授業のスピードについていくのは難しいと思っています。


私の教え子の具体的な話をします。
今高３の子たちです。

Ｎ中学に進学した　
Ｍくん。（小６のときの偏差値67）　神戸大志望で、昨日センター試験受けています。
もう一人、Ｙくん。（小６のときの偏差値65）京都大志望で、同じくセンター試験受けました。

Ｓ中志望していたけど、一歩及ばずＫ中学に進学した
Ｋくん。（小６のときの偏差値60）　京都大志望です。センターどうだったかな？
最初からＫ中学を志望していたＲちゃん。神戸大志望で、彼女もセンター受験しています。
（小６のときの偏差値59）


Ｎ中学の目標偏差値は、67。
Ｋ中学の目標偏差値は、58です。

でも、目指す大学はほぼ同じになっています。
どちらも、自分の理解にあった授業を受けられたからだと思います。
きっと、ＲちゃんはＮ中学に進学できたとしても、進度についていけません。
Ｎ中ならきっと神戸大を目指す力をつけることはできていないと思います。

今の時点で、子どもにあったスピードで授業をしてくれる学校に出会うことができれば、
それはいい選択かもしれません。
いい縁だったのかも。

恋愛と同じように、思い通りの人に振り向いてもらえないこともあるのが受験です。
失恋してきれいになる人いますよね。

スポーツでも言いますよね。「負けた試合から学ぶことがあって強くなる。」

そこを目指したからこそ頑張れた自分がいる。
それはちゃんと意味があったと思います。
「頑張ったことはムダだった」なんて絶対に思わせてはだめです。


「そして、なにより、頑張りぬいたあなたの価値は何も変わらない。
むしろ、この学校のテスト会場に行けた、挑戦することができたということを誇りに思う。
ただ、もっと優れた人がいたんだねー。ちょっと及ばなかったね。
言ってみれば、銀メダルだね。
くやしいね。
最高にかっこいいくやしさだよね。
ここに挑戦しなかった人には味わえないくやしさだから。


「合格」をくれた学校で、素晴らしい友達と素晴らしい先生と、最高な６年間を過ごそう。
君が頑張ったからこそ、君にぴったりの先生がいるところに神様が導いてくれたと思おう。」

お父さん、お母さん、本人以上に落ち込んじゃだめですよ。
子どもたちは、落ち込んでいるご両親を見てさらに落ち込み、申し訳ないと思うようです。
自慢のお子さんでしょう？
どこ制服だって着こなしますよ？
どの中学でだって、輝いていると思いますよ。
あんなに頑張ったんだもの。


強いですよ。子どもたちって。
時間はかかっても、必ずこの経験をプラスにします。
私は、生徒達から多くのことを教えられました。



■■■■■中学受験の６年生に関する日記■■■■■

→○「合格１つは必ず」

→○「入試直前・子ども達の不安

→○「６年生へ・入試当日の話」

→○「面接・自分の長所が言えますか？」

→○「入試当日！～おまじない～」親にできる中学受験のサポートの総仕上げ。

→○中学受験塾物語○
私が生徒と体験した中学受験。塾での子どものたちの成長を見て書いたもの。

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