カテゴリ:国語
中学受験の塾は、2月から新年度として学年が上がった授業をしてきました。
4月となり、学校の学年も上がりました。新しい環境に慣れてきましたでしょうか。 塾の宿題も増え、単元的にも難易度が上がり、気温も夏みたいに暑いかと思ったら、夜は毛布が恋しくなるぐらい冷えたりして、気力的にも体力的にも疲れが出てくる頃かもしれません。 ゴールデンウィークまであと少し、ちょっと楽しみな行事でも用意して、乗り切りたいですね。 国語の授業中、語彙力についての時間、文法を細分化した単元でポイントをきっちり説明してからの演習の時間、文章題のこってり解説と個別採点・アドバイスの時間、これらを組み合わせて構成して授業をしています。 その日の想定したカリキュラムが終わって中途半端な時間ができれば、物語を読み聞かせしています。 どの学年も、楽しみなようです。 1度私の声で再生される文章は、生徒達の手元にはプリントとして配りません。 耳からの情報だけに集中してもらいます。しっかり状況や登場人物の心情をつかむトレーニングとなります。 そのような題材としては、風景や小物などでの間接的な心情描写が多用されているものを選んでいます。 暗闇と冷たい雨は、誰のどんな気持ちと重なるかな? 軽口を言って妹に意地悪にも見える兄が出てきたシーン。 「兄がレトルトカレーを半分ずつ皿に盛りつけた。」というさりげない表現から、この兄が妹のことを気に掛けているのだというようなこと。心底意地悪な人ではないと気づいたかな? ときりのいいところで、質問も挟みます。 「傍線前後から答えを探す」のではない、読解力のトレーニングには読み聞かせは非常に効果的です。 毎回、そんな長い時間は読めないのですが、ぽろぽろと涙を流す生徒さんもいます。 主人公の哀しみを理解して、また、主人公の感動を理解して。 4年生は「窓際のトットちゃん」がお気に入りでよくリクエストされます。 トットちゃんの発想に笑ったり、校長先生の温かさにじーんときたり、感想を言い合っているうちにいいとこに気づくこともあります。 文法は、名詞・動詞・形容詞・形容動詞・副詞・連体詞・助詞・助動詞・接続詞・感動詞などの区別や、助詞・助動詞の用法や紛らわしい語句との区別などを1~2つずつ進めています。 この単元は、入試で出題されてもせいぜい数点分。軽視する塾も多いです。 一応授業はやりますが、上記の品詞分類を一回の講義でやってしまったり、解答つきの宿題プリントのみという扱いであったり。 合格をゴールにすると、そういう選択もありだと思いますが、合格の先のことを考えると、ここはじっくりやっておきたいのです。中学進学後の生徒達が、語学で苦労しなくていいように。 現代文としても、この後本格的に学ぶ古典においても、また英語においても、文法の基礎の知識があるのとないのとでは、全くちがってきます。 わかってしまえば、ゲームやパズルのように解ける分野ですし、一回に少量であれば充分理解できる難易度です。 できるだけ丁寧に指導し、短時間で少しずつ、一定期間でまた繰り返し、徹底理解を目指します。 例題 次の各組の中でことばの種類のちがうものを選びなさい。 1 えんぴつ ・ スタイル ・ いわゆる ・ 丸み ・ 強さ 2 かわいい ・ きれい ・ ない ・ なさけない 3 すくすく ・ すぐ ・ しっかり ・ しかし 4 さわやかな ・ 小さな ・ 不自然な ・ 感動的な 5 あるいは ・ あらゆる ・ たいした ・ その 答え 1 「いわゆる」だけが連体詞。他は名詞。 2 「きれい」だけが形容動詞。原形は「きれいだ」。他は形容詞。 3 「しかし」だけが接続詞。他は副詞。 4 「小さな」だけが連体詞。他は形容動詞。 5 「あるいは」だけが接続詞。他は連体詞。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年04月26日 10時19分39秒
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