『ザ・チョイス』(エリヤフ・ゴールドラット)
『ザ・ゴール』の作者エリヤフ・ゴールドラット氏の『ザ・チョイス』を読了。いったいいつ買ったんだっけという積読本。やっぱり、『ザ・ゴール』『ザ・ゴール2』『ジェンジ・ザ・ルール』あたりと比べると勢いにかけるかな。読みやすさとしては、クリティカル・チェーンより読みやすいので短時間で読める。でも、内容的にはコンビニの本を読んだ方がおもしろいかなというところもあるか。とはいえ、小説という形で対話を通して追体験しながら、問題にあたるというのは、おもしろい分野だと思う。ザ・チョイス価格:1,680円(税込、送料別)この本のおもしろいところとしては、コンフォートゾーンという感情の問題をとりあげているところ。以下、『ザ・チョイス』 p.236 からの引用。人がどのような行動を取るかは、それぞれの人が持っている『コンフォートゾーン』に依存していると広く理解されている。そのように考えると、なぜ、この会社のマネージャーたちが補充モードの小売店への拡大にストップをかけたのか、その説明もつく。人は、自らのコンフォートゾーンにいる限り、オープンな考え方や行動をすることが期待できるが、しかし、一歩でもコンフォートゾーンの外に出ると、二の足を踏んだり、抵抗を示すようになるのだ。で、コンフォートゾーンって、いったいどういうことなのというと、普通に考えれば、コンフォートゾーンとは、自分の支配力が及ぶと感じている範囲、あるいは少なくとも十分な影響力を及ぼすことのできる範囲ということになるだろう。だとすれば、先の会社の経営陣の行動も説明できる。コンフォートゾーンの中にいれば、自らのオペレーションに関する限り、あるいは自らコントロールできる範囲に関する限りにおいては、稲妻のような速さで動くことができる。しかし、その領域から一歩飛び出してしまうと、様子は少しばかり変わってくる。ロジカルな側面のみを考えていると、いざアイデアを実行に移そうとしたときに関係者の賛同をうまく得られない。関係者の賛同を得るためにはコンフォートゾーンから追い出してしまうことが必要になる場合がある。ある意味、イノベーションのジレンマとかも、コンフォートゾーンにとどまり続けて、そこから出られないのが原因ということができるかもしれない。「18章 感情、直感、そしてロジック」でも、感情に焦点があてられている。つまり、この本は、エリヤフ・ゴールドラット氏が実際のコンサルティングの経験から得た心理的な側面に関する知見にも重きを置いた本ということができるだろう。エリヤフ・ゴールドラットの「制約理論」がわかる本価格:630円(税込、送料別)ザ・ゴール価格:1,680円(税込、送料別)ザ・ゴール(2)価格:1,680円(税込、送料別)チェンジ・ザ・ルール!価格:1,680円(税込、送料別)クリティカルチェーン価格:1,680円(税込、送料別)