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司法書士つるぴかはげまるのノート

司法書士つるぴかはげまるのノート

メルマガ最終回

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◇今週のわたくし・・・
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先週までのお話。
利息制限法というのは昭和29年にできた法律で、あらゆる場合の利息の
最高限度額を定めたものだったが、罰則がなく、破産者の増加など色々な
問題が生じていた。今年1月の最高裁判決、アイフルの業務停止問題など
により、秋の臨時国会で一定の法律的な解決がされる模様。


先週に続いて利息制限法のお話です。


昭和29年当時の金融機関の貸出金利がいくらだったのかは知らないので
すが、少なくとも現在よりも高かったのでしょうから、現在の利息制限法
の利率を、現在の経済状態に応じて変更するということも当然考えられる
べきだと思います。


また、経済的に弱い立場にある借り手の保護を図るという法律の目的から
しても、利率の引き下げの議論はおかしな話ではないと思います。


こういう意見に対して、高い利息でもお金を借りたい人がいるわけだから、
そういう需要に対して、高いリスクをとって貸付を行うことは、市場原理
からすれば当然なので、利息はなるべく規制するべきではないという考え
方があります。


一見とても分かりやすい議論のようですが、とても大きな矛盾があります。
それは高いリスクを伴うお客さんというのは、簡単に言うと貧乏なお客さ
んです。そういう人に対して高い金利でお金を貸し付ければ、ますます貧
乏になってしまうという事です。


つまり、高い利息でお金を貸すことそのものが、その貸付対象となるリス
クの高いお客さんを作っているのです。


とてもシンプルに考えれば誰も高い利息なぞ払いたくないわけです。経済
的に困っている人に高い利息で貸付を行えば、遅かれ早かれ経済的な破綻
を引き起こすことになるのですから、市場原理に任せておけという一見分
かりやすい理屈に乗っかってしまってはいけないのだと思います。


ですから、今回のグレーゾーン金利廃止は、最低でも現在の利息制限法に
一本化するという形で決着してもらいたいと思っています。皆さんも是非
マスコミの報道には注意していただきたいと思います。


被害者の方の「過払い金(払い過ぎていた利息部分)が戻ってきても、失
われた人生は取り戻せない。今後一人でも私のような体験をしなくてすむ
ように、引き続き発言していきたい」という言葉がとても印象的でした。


自分の都合ばかりおっしゃる債務整理のお客さんと話をしていると、つい
つい厳しい口調になってしまうのですが、この言葉を忘れずに日ごろの業
務に当たりたいと改めて考えさせられたのでした。


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◇あの頃のわたくし・・・
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公務員を辞めてから、司法書士試験に合格するまでの勉強時間などを、
今年の試験にあわせて赤裸々?に公表していきます。


使用上の注意!司法書士試験には激しく役に立ちません。
こんなもので合格できるんだ~と自信を持っていただければ幸いです。


◇平成13年の7月第1週は・・・

74時間
答案練習会で間違った所の見直しと、最後の仕上げに過去問を解いていま
す。


◇平成14年の6月第5週は・・・

52.5時間
なんと直前になってまた風邪をひいてしまい、焦る気持ちとは裏腹に勉強
できませんでした。焦るな焦るなと自分に言い聞かせて、安静にしていま
す。


◇平成15年の6月第5週は・・・

57時間
またもや直前に風邪をひいてしまい、2日間寝込んでしまいます。「試験
当日でなくて本当によかった!良い休息になった!」と前向き?に考えて
います。


パソコンがクラッシュしてしまい、発行が遅れてしまいましたので、最後
の週の記録も併せて掲載します。


◇平成13年の試験の週は・・・

54時間
とにかく年度別の過去問を試験時間に合わせて解いています。


◇平成14年の試験の週は・・・

63時間
やはり直前は年度別の過去問を試験時間に合わせて解いて、本試験慣れる
ようにしています。


◇平成15年の試験の週は・・・

70時間
最後の受験だと思っていたので、最後の最後まで勉強していました。この
年は情報を一元化していたテキストをとにかく見直しています。直前の過
ごし方は人それぞれだと思いますが、体調管理にだけは気をつけて下さい。


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◇編集後記
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パソコンを修理に出しており、不便な日々が続いています。受験生の方を
応援するつもりで発行してきたのに、本当の直前期になって発行が出来ず
に申し訳なく思っています。


私のように直前に体調を崩すことなく(崩しても最後まであきらめずに)、
試験当日までお過ごし下さい。私は方法論らしいものを確立できなかった
のですが、最後に3つだけアドバイスめいたことを書かせていただきます。

1 きちんと問題文を読む。
2 最後まであきらめない。
3 受験できることに感謝して、自分の力を発揮する。

是非、試験当日はご自分の実力を出し尽くしてもらいたいと思います。


さて「あの頃のわたくし」が終了しましたので、次の内容を考えるため、
メルマガの発行をしばらく休ませていただきます。リクエストなどありま
したらお知らせ下さい。


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