今日、9日から公開されている『海洋天堂』を観に行きました。
お話は、チンタオの水族館に勤務するワン(ジェット・リー)は、泳
ぎが大好きな21歳の自閉症の息子ターフー(ウェン・ジャン)の
事を妻が他界してから男手ひとつで育ててきた。しかし、ワンは
末期ガンで余命が僅かだと宣告され、自分が逝った後のターフー
の事を心配して2人で心中を図った。ターフーの泳ぎの上手さで
未遂となり、その後は仕事の合間にターフーの面倒を看てくれる
施設を探す事に懸命になり、ターフーへも自立できるよう教育に
熱心となった。近所に住むチャイの助けや、過去に世話になった
リュウ先生の紹介により無事に受け入れてくれる施設が決まり、
ワンは自身の死までターフーと施設で共に生活する事とした。
また、ターフーも水族館で巡業中だったサーカス団のピエロの
リンリン(グイ・ルンメイ)と仲良くなったりして、変化があらわれ
始めていて・・・という感じに進んでいきました。
ジェット・リーがアクションを封印し挑んだ父子の感動ドラマという
触れ込みでもあったので、前々から気になっていた映画でした。
確かに、自身の余命が宣告されているが自閉症の息子を残して
逝く事が出来ないという悩みを抱えている姿には、じんわりとくる
感じはしました。しかし、話に大きな展開がなく淡々と進んでいく
事などから、涙するまでの感情移入は出来ませんでした。
でも、僕が子どもを持つ父親であったなら、もしかしたら違う印象
だったのかもしれません。
また、自閉症の息子ターフーを演じていたウェン・ジャンの演技が、
とても素晴らしく感じました。観ていて、本当に患っているかと思う
ほどでした。
(K)